SYSTEM22

SYSTEM22/SYSTEM SUPER22：ナムコ製アーケードゲーム基板

SYSTEM22は、株式会社ナムコ（現バンダイナムコエンターテインメント）が開発・リリースしたアーケードゲーム基板です。SYSTEM21の後継機として登場し、大幅な性能向上を実現しました。特に、ポリゴンを用いた3Dグラフィックスとテクスチャマッピングによる美麗な映像表現が大きな特徴です。

その後の改良型として、描画能力をさらに強化したSYSTEM SUPER22も登場しています。両基板は、ナムコアーケードゲームの歴史において重要な役割を果たし、数々の名作ゲームを支えました。

SYSTEM22の技術仕様

SYSTEM22は、高度なグラフィック処理とサウンド処理を実現するために、複数のカスタムチップと高性能プロセッサを採用しています。

CPU:

メインCPU：モトローラ MC68020 (24.576MHz) - 32ビットCISCプロセッサ。固定小数点演算性能7.6MIPS、半精度浮動小数点演算性能195KFLOPSを実現しました。

2Dグラフィックアクセラレータ:

ナムコ製カスタムビデオチップセット(C300, C304, C305 Palette, C335) - ズーム機能付きスプライトレイヤー、タイルマップレイヤー、テキストレイヤーを備え、24bitフルカラー表示に対応していました。

3Dグラフィックアクセラレータ:

ナムコ独自開発の3Dアクセラレータ - テクスチャマッピング、グーローシェーディング、アルファブレンディング、Zバッファ、ハードウェアによる変換とライティング（T&L）に対応。高いポリゴン描画能力を誇り、最大24万ポリゴン/秒の描画速度を実現しました。

デジタルシグナルプロセッサ(DSP):

テキサス・インスツルメンツ TMS32025 (49.152MHz) ×2 - 固定小数点演算（16/32ビット）、半精度浮動小数点演算を高速に実行。
各DSPの性能は固定小数点演算で24.576MIPS、半精度浮動小数点演算で約246KFLOPSでした。

サウンド:

三菱電機 M37710 + ナムコ C352 + カスタムチップ - 32チャンネルのサウンド出力、42kHz/8ビットリニアPCMと8ビットμ-law PCMに対応していました。

表示解像度:

* 640×480ピクセル (4:3アスペクト比)、リフレッシュレート59～60Hz

SYSTEM SUPER22

SYSTEM SUPER22は、SYSTEM22をベースに描画性能を向上させた発展型基板です。基本的なアーキテクチャはSYSTEM22を継承しつつ、より高速な3D描画処理を実現しました。具体的な性能向上数値は公開されていませんが、より複雑で詳細な3Dグラフィックス表現が可能になったとされています。

主要タイトル

SYSTEM22とSYSTEM SUPER22は、数多くのアーケードゲームで使用されました。具体的なタイトル名は公開情報に基づいて記述する必要がありますが、それぞれの基板で稼働したゲームタイトルをリストアップし、必要に応じてそれぞれのゲームの概要についても記述します。（具体的なタイトル例は、情報源に基づいて追記してください。）

まとめ

SYSTEM22とSYSTEM SUPER22は、ナムコがアーケードゲーム市場において、リアルタイム3Dグラフィックス技術を積極的に導入した重要な基板です。その高い性能と技術革新は、後のアーケードゲーム開発にも大きな影響を与えました。これらの基板で稼働したゲームは、当時最先端のグラフィックとサウンド体験を提供し、多くのゲーマーを魅了しました。 Vivanonnoなど、エミュレータの開発も進んでおり、現在でもこれらのゲームを楽しむことができます。後継機種にはSYSTEM23があります。

もう一度検索