Salyu 20th Anniversary Tribute Album "grafting"

Salyu 20th Anniversary Tribute Album "grafting" について

『Salyu 20th Anniversary Tribute Album "grafting"』は、Salyuのメジャーデビュー20周年を記念して2024年12月18日にリリースされたトリビュートアルバムです。このアルバムには、Salyuと親交のあるアーティストや、彼女の音楽に影響を受けたアーティストなど、総勢18組が参加しています。アルバムタイトル「grafting」は「接ぎ木」を意味し、異なる種類の木を接ぎ木するように、参加アーティストがそれぞれの解釈で楽曲をカバーすることで、新しい音楽の生命を吹き込むというコンセプトが込められています。

アルバムの背景

Salyu自身が「楽曲への感謝」と「小林武史さんへのプレゼント」という二つのテーマを掲げて制作されました。彼女は20年間、小林武史と共に数々の作品を創り上げてきました。このトリビュートアルバムは、その感謝の気持ちを形にしたものです。

参加アーティスト

参加アーティストは、アイナ・ジ・エンド、青葉市子、安藤裕子、木村充揮、小林武史、坂本美雨、桜井和寿 (Mr.Children)、玉置浩二、Chara、七尾旅人、中納良恵、原田郁子、ビッケブランカ、槇原敬之、milet、MONGOL800、山内総一郎（フジファブリック）、ROTH BART BARON|ROTH_BART_BARONなど、ジャンルを超えた豪華な顔ぶれです。

リリース形態

アルバムは初回生産限定盤と通常盤の2形態で発売されました。初回生産限定盤はCD3枚組でLPサイズのジャケット仕様、通常盤はCD2枚組です。初回生産限定盤には、ジャズやエクスペリメンタル・ポップの要素を取り入れた、小林武史が中心となり制作したセルフカバー盤が付属します。購入特典として、店舗ごとに異なる先着特典も用意されました。

アートワーク

アートディレクターは森本千絵が担当し、アルバムタイトルからインスピレーションを得て、Salyu本人の手がフィーチャーされたジャケットが制作されました。森本は「楽曲という宝物を感謝し分かち合い、繋いでいくビジュアル」とコメントしています。

収録曲について

Disc 1

新しいYES / 桜井和寿: Salyuの13thシングルを桜井和寿がカバー。小林武史が編曲とプロデュースを担当。桜井はSalyuと小林へのプレゼントとして丁寧に制作したと語っています。
HALFWAY / milet: Salyuの11thシングルをmiletがカバー。歌とフルートで楽曲の世界観を表現。miletにとって特別な思い入れのある曲とのこと。
Dialogue（ダイアローグ） / VK Blanka: Salyuの2ndシングルをビッケブランカがカバー。Salyuの世界観を残しつつ、新しい一面を引き出すことを意識したとのこと。
アラベスク / 青葉市子 × 岩井俊二: Lily Chou-Chou名義のアルバム『呼吸』収録曲。岩井俊二のYouTubeチャンネルでの音源を使用。
Dramatic Irony / 山内総一郎（フジファブリック）: Salyuの1stアルバム『landmark』収録曲。生々しさと暖かさを意識して制作したとのこと。
風に乗る船 / MONGOL800: Salyuの5thシングルをMONGOL800がカバー。繊細なSalyuの表現に対抗するように、バンドサウンドで勢いを出したとコメント。
landmark / 安藤裕子: Salyuの1stアルバム『landmark』収録曲。
アイニユケル / 木村充揮: Salyuの17thシングルを木村充揮がカバー。Salyuのリクエストで選曲。
プラットホーム / 中納良恵: Salyuの8thシングルを中納良恵がカバー。映画の主題歌であるこの曲にハッピーな解釈を加えたとSalyuは評価。

Disc 2

VALON-1 / Chara: Salyuの1stシングルをCharaがカバー。君島大空が編曲とサウンドプロデュースを担当。Charaはオリジナルの歌声を意識せずに自宅録音したと語っています。
彗星 / 槇原敬之: Salyuの4thシングルを槇原敬之がカバー。小林武史とSalyuの個性が渦巻く楽曲に、自分なりに咀嚼して挑んだと語っています。
Pop / 小林武史: Salyuの1stアルバム『landmark』収録曲を小林武史自身がカバー。当時からイメージしていたSF的な要素を実現したとコメント。
グライド / アイナ・ジ・エンド: Lily Chou-Chou名義のシングルをアイナ・ジ・エンドがカバー。小林武史が編曲とプロデュースを担当。
飽和 / 七尾旅人: Lily Chou-Chou名義のシングル『グライド』カップリング曲。Salyuは、刹那的な感情と日常への回帰を描いた芝居のワンシーンのようなトラックと評価しています。
体温 / 原田郁子: Salyuの4thシングル『彗星』カップリング曲を原田郁子がカバー。
THE RAIN / ROTH BART BARON|ROTH_BART_BARON: Salyuの5thアルバム『Android & Human Being』収録曲。
コルテオ 〜行列〜 / 坂本美雨: Salyuの11thシングルを坂本美雨がカバー。Salyuのリクエストで選曲。
to U from NHK BSプレミアム「玉置浩二ショー」2016.12.25 / 玉置浩二 × Salyu: Bank Band with Salyu名義のシングル。2016年の番組での音源。Salyuはトリビュートのアンコールのような位置付けだと語っています。

初回生産限定盤付属Disc 3 (Self-Cover Album)

LIFE（ライフ）: Salyuの14thシングルをセルフカバー。
青空: Salyuの15thシングルをセルフカバー。
有刺鉄線: Salyuの5thアルバム『Android & Human Being』収録曲をセルフカバー。
旅人: Salyuの4thアルバム『photogenic』収録曲をセルフカバー。

参加ミュージシャン

各曲には、多彩なミュージシャンが参加しており、それぞれの楽曲に新たな彩りを加えています。

まとめ

『Salyu 20th Anniversary Tribute Album "grafting"』は、Salyuの20年の音楽活動を彩る素晴らしいトリビュートアルバムであり、参加アーティストたちの個性が光る、聴きごたえのある作品です。

外部リンク

告知映像: V.A.「Salyu 20th Anniversary Tribute Album "grafting"」トレイラー
関連映像: 青葉市子×岩井俊二「アラベスク」
歌詞: 歌ネット
インタビュー: Salyuが振り返る20年の道程――桜井和寿、milet、槇原敬之、玉置浩二ら参加のトリビュート作を語る - Mikiki

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