Signalize!/カレンダーガール

STAR☆ANIS「Signalize!/カレンダーガール」解説

『Signalize!/カレンダーガール』は、STAR☆ANISが2012年11月21日にリリースした1枚目のCDシングルです。両A面シングルであり、テレビアニメ『アイカツ！』の1stシーズン前期のオープニングテーマ「Signalize!」とエンディングテーマ「カレンダーガール」を収録しています。

楽曲概要

Signalize!

「Signalize!」は、NARASAKIとSADESPER RECORDが作曲・編曲を担当した、テクノの要素を取り入れたポップ・ミュージックです。作詞は畑亜貴が手掛け、その独特な言葉選びが評価されています。楽曲は、子供向け作品らしからぬ風変わりな雰囲気を持ちながらも、物語の始まりを予感させるチャイムの音色や、聴くほどに印象が変わる奥深さが魅力です。

カレンダーガール

「カレンダーガール」は、MONACAの田中秀和が作曲・編曲を担当したディスコ調の楽曲です。様々なヴォーカル加工が施され、女の子の日常を描いた歌詞が特徴です。ダンス☆マンからの影響を感じさせるサウンドであり、多彩な編曲技術が音楽ライターから称賛されています。

制作背景

『アイカツ！』は、女児をターゲットとしたメディアミックス・プロジェクトとして、ゲームとアニメが並行して制作されました。音楽制作においては、本来のターゲット層である女児だけでなく、幅広い年齢層に受け入れられる楽曲を目指し、「Signalize!」と「カレンダーガール」もその方針に基づいて制作されました。スーパーバイザーの水島精二は、女児向けという枠にとらわれず、全年齢対象の良質な音楽を目指したと語っています。

音楽性

「Signalize!」は、テクノポップな要素と、ニューウェイヴやニューロマンティックなサウンドが融合した楽曲として評価されています。歌詞は少し大人びた内容で構成されており、夢に向かって歩み始める姿を描いています。

「カレンダーガール」は、ディスコサウンドをベースに、金管楽器の音色やコーラスが散りばめられた、キャッチーで楽しい楽曲です。ラジオから聞こえるような音の加工や、音声波形を刻んで配置するチョップといった技術が効果的に使用されています。

アニメでの使用

「Signalize!」と「カレンダーガール」は、『アイカツ！』のオープニングテーマおよびエンディングテーマとして使用されただけでなく、作中に登場するキャラクターの3DCGライブ・ステージで披露される挿入歌としても用いられました。特に、1stシーズンの最終話である50話では、「カレンダーガール」のサウンド構成や歌詞が脚本や演出と密接に絡み合い、感動的なシーンを演出しました。

リリースとプロモーション

シングルは、アニメ放映に先駆けて楽曲が公開され、CD発売前には先行販売イベントが開催されました。CDのアートワークには、アニメに登場するキャラクターが描かれ、やぐちひろこの嗜好が反映されたデザインとなっています。

批評と評価

「Signalize!」の作詞・作曲を担当した畑亜貴とNARASAKIの組み合わせは、音楽ライターから高く評価されました。また、「カレンダーガール」の作曲・編曲を担当した田中秀和の技術も称賛されています。

チャート成績と受容

シングルはオリコンシングルチャートで最高105位を記録し、「カレンダーガール」は平成アニソン大賞において特別賞にノミネートされました。また、ニンテンドー3DS用ソフト『アイカツ! My No.1 Stage!』の楽曲人気投票では上位4曲にランクインし、NHKのBSプレミアムで放送された『ニッポンアニメ100』では210位にランクインしています。

ライブ・パフォーマンス

「Signalize!」と「カレンダーガール」は、『アイカツ！』関連のライブ・イベントで複数回披露され、一部のパフォーマンスは映像作品としてリリースされています。また、インドネシアではJKT48が「Calendar Girl」を歌唱するなど、海外でもパフォーマンスが行われています。

カバー、リミックス、アレンジ

「Signalize!」と「カレンダーガール」は、本田洋一郎によってリアレンジされたカバー・バージョンが子供向けのアルバムに収録されたり、kzによってリミックスされたりするなど、様々な形でアレンジされています。

まとめ

「Signalize!」と「カレンダーガール」は、『アイカツ！』の初期を代表する楽曲であり、その音楽性とアニメ本編との相乗効果によって、多くのファンを魅了しました。子供向けアニメの枠を超えた音楽性と、アニメでの印象的な使用シーンは、今もなお多くの人々に愛されています。

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