Six Ugly

DIR EN GREY|DIR_EN_GREYのミニアルバム『six Ugly』は、シングル「Child prey」と同時発売されました。アルバム『鬼葬』の制作段階から構想があり、徹底的にヘヴィでハードな作品を目指した意欲作です。

概要

『鬼葬』制作時にすでに企画されていた本作は、アルバム制作時に考慮せざるを得ない曲順や全体のバランスといった要素を排除するため、ミニアルバムという形態が選択されました。表現しきれなかった激しい部分や、サウンドプロダクションにおける反省点を踏まえ、より研ぎ澄まされたサウンドを追求しています。

初回盤はデジパック仕様で、歌詞カードは特殊なサイズで隠されています。歌詞の反復を極力避け、様々な字体を用いて凝縮して印字されているため、非常に読みづらい仕様となっています。

収録曲のうち、「children」と「秒「」深」は、歌詞とアレンジが異なる新バージョンで収録されています。

ジャケットに描かれたヒーローのような人物は、京曰く「Mr.NEWSMAN」という名前だそうです。

収録曲解説

Mr.NEWSMAN
Dieがサビの雰囲気の変化や曲全体の構成を気に入っているナンバー。冒頭の「NEWSMAN GO HELL」の連呼は、ライブではDie自身のコーラスに変化しています。シングル「凌辱の雨」には、ライブバージョンが収録されています。

Ugly
デモ音源の段階から独特の雰囲気を持っていた曲。その雰囲気を活かしつつ、ノリの良いアレンジが施されています。Shinyaは、『鬼葬』の曲選でバンドの変化に乗り遅れたと感じたことから、その方向性を強く意識して制作に取り組んだと語っています。

HADES
薫のギターは、この曲のみ特殊な音作りがされています。16個もの声音を重ねて1つの音として聞かせるという、凝ったサウンドデザインが特徴です。また、Dieのギターソロがアルバム中で唯一登場する曲でもあります。

umbrella
曲全体にコーラスとの掛け合いが多用されたナンバー。Shinyaは、サビがあまりに明るすぎるのではないかと当初は懸念していましたが、結果的には上手くいったと感じています。テレビ朝日系『モンキー!!モンキー!!』のエンディングテーマとして使用されました。シングル「かすみ」に、ライブバージョンが収録されています。

children
シングル「太陽の碧」のカップリング曲のリメイク版。キーが1音下がり、ギターのフレーズやベースソロ、ラップ調のボーカルなど、ミクスチャーロックのアレンジが大幅に加えられています。しかし、基本的な曲の構成とメロディーは原曲を維持しています。

秒「」深
ミニアルバム「MISSA」収録曲のリメイク版。テンポが若干遅くなり、バッキングは同じフレーズを繰り返す構成に変更。ギターサウンドはダウンチューニングによってパワーコードを多用した、よりヘヴィなサウンドへと進化しました。京のボーカルパートは原曲の歌メロを廃し、シャウトを多用。歌詞も意味を持たせず、響きの良い言葉を仮歌として集め、そこから発音が似た英語を羅列したとのことです。

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