SoftBank 816SH

SoftBank 816SHは、シャープが開発しソフトバンクモバイルから2007年8月に発売されたW-CDMA方式の携帯電話端末です。海外では「Sharp 880SH」という名称で販売されました。

主な機能とサービス

816SHは、当時の携帯電話としては多機能なモデルで、以下のような特徴的な機能を備えていました。

ミュージックプレーヤー: 音楽ファイル（MP4形式）の再生が可能です。
Bluetooth: ワイヤレスヘッドセットや他の機器との接続が可能です。
赤外線通信 (IrDA): 高速赤外線通信に対応しています。
マイ絵文字: オリジナルの絵文字を作成・使用できます。
フィーリングメール: 感情を伝えることができるメッセージ機能です。
カスタムスクリーン: 待受画面などをカスタマイズできます。
バイリンガル: 日本語と英語の表示切り替えが可能です。
QRコード読み取り・作成: QRコードの読み取りと作成が可能です。
名刺読み取り: 名刺をカメラで撮影し、アドレス帳に自動登録できます。
ドキュメントビューア: Microsoft Word、Excel、PowerPoint、PDFファイルの閲覧が可能です。（編集は不可）

対応Bluetoothプロファイル

816SHは、以下のBluetoothプロファイルをサポートしていました。

HSP (Headset Profile)
HFP (Hands-Free Profile)
DUN (Dial-up Networking Profile)
OPP (Object Push Profile)
FTP (File Transfer Profile)
BIP (Basic Imaging Profile)
A2DP (Advanced Audio Distribution Profile)
AVRCP (Audio/Video Remote Control Profile)

再生可能なメディアファイルのフォーマット

音楽および動画
MP4形式（拡張子 mp4, m4a）
オーディオ：コーデックAAC、ビットレート 最大128kps、サンプリング周波数 最大48kHz
ビデオ：コーデックMPEG-4
制限事項: 本機のミュージックプレーヤーでは、メモリーカード上のサブフォルダでのファイル管理はできず、すべてのファイルが連続してリスト表示されます。

カメラ機能

静止画
JPEG形式（拡張子 jpg）
解像度 最大1600x1200、Exifバージョン2.2
制限事項: フラッシュやライトは搭載されていません。
動画
MP4形式（拡張子 asf）
解像度 240x176または320x240
オーディオ：コーデックADPCM
ビデオ：コーデックMPEG-4（M4S2）
MP4形式（拡張子 3gp）
解像度 240x176または320x240
オーディオ：コーデックAMR
ビデオ：コーデックMPEG-4

特徴

816SHはコンパクトなスライド式ボディを採用し、高速通信規格であるHSDPA（3Gハイスピード）に対応しています。これは、当時のハイエンドモデルであった913SHの廉価版という位置づけで、ワンセグ放送受信機能やS!FeliCa（おサイフケータイ）機能は搭載されていません。また、シャープ製端末としては珍しくメインディスプレイにTFT液晶を採用しています。音声通話時には、スライドの開閉によって受話や通話終了を設定できる便利な機能も搭載されています。

不具合

2008年7月29日には、新着S!メールの受信操作を行わないと新着メールが表示されない場合があるという不具合が報告されています。

関連項目

ソフトバンクモバイルの端末一覧
SoftBank 825SH（後継機種）

外部リンク

ソフトバンクモバイル 816SH製品情報
シャープ 816SH製品情報 - ウェイバックマシン
* ITmedia +D mobile ：厚さ15ミリ台のスライドボディ、HSDPA対応──「816SH」

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