SoftBank X02NK

SoftBank X02NK について

SoftBank X02NKは、ノキアが開発しソフトバンクモバイルが販売したW-CDMA/GSM方式のスマートフォンです。2008年4月25日に発売され、当時としては非常に高機能な端末でした。

概要

SoftBank X02NKは、海外で「Nokia N95」として販売されていたモデルをベースに、日本語対応やソフトバンクモバイル向けのカスタマイズを施したものです。Nokia N95は、マルチメディア機能に重点を置いた「Nokia Nseries」の一つで、2006年9月に発表され、2007年初頭から世界中で販売されました。全世界で約700万台が販売されるほどの人気機種でした。

しかしながら、ソフトバンクでの修理受付は2011年12月15日に終了しており、メーカーであるNOKIAも日本市場から撤退したため、現在はサポートを受けることができません。

特徴

デザイン

X02NKは、上下にスライドする「デュアルスライドデザイン」を採用しています。下方向にスライドさせるとテンキーが現れ、上方向にスライドさせるとメディアプレーヤー用の専用キーが現れます。また、3.5mmオーディオ端子を備えているため、一般的なヘッドホンやイヤホンを直接接続して音楽を楽しむことができます。

カメラ

カール・ツァイスのテッサーレンズを採用した5メガピクセルのデジタルカメラを搭載しています。焦点距離は5.6mmで、35mmフィルム換算では35mm相当の画角となります。

GPS

GPS機能を搭載していますが、ソフトバンクが提供する「S!GPSナビ」は利用できません。代わりに「NAVITIME for Smartphone」を利用することで、現在地の確認や目的地までのルート検索が可能です。また、「Nokia Maps」も利用可能ですが、日本国内の詳細な地図データは不足しており、海外での利用が主となります。しかし、Googleマップなどのサードパーティ製アプリを利用することで、S!GPSが利用できない点をカバーすることができました。

ワイヤレス

IEEE 802.11 b/g規格の無線LANに対応しており、最大54Mbpsの通信速度でインターネット接続が可能です。ただし、無線LAN接続が利用できない場合は、自動的にソフトバンク3G回線に切り替わることはなく、接続エラーとなります。

Bluetoothにも対応しており、ヘッドセットやオーディオ機器との接続が可能です。特にオーディオに関しては、著作権保護機能（SCMS-T）に非対応のため、一般的なBluetoothヘッドホンなどを利用できます。

加速度センサー

加速度センサーが内蔵されており、当初はビデオ撮影の安定や写真の向きを検出するために利用されていました。その後、加速度センサーへの直接アクセスが可能になったことで、サードパーティ製のアプリが登場し、画面の自動回転や、端末を振ると音が出るアプリなどが開発されました。

アプリケーション

「Y!ケータイ」は利用できませんが、フルブラウザである「Nokia Web Browser」を利用できます。このブラウザでは携帯サイトの閲覧はできませんが、「Opera Mini」を利用することで携帯サイトの閲覧も可能です。また、「S!メール」も利用でき、絵文字にも対応しています。

Symbian OS/S60に対応したネイティブアプリケーションをインストールすることで、高いカスタマイズ性が実現しました。従来のソフトバンク向けノキア端末では、署名入りのアプリしかインストールできませんでしたが、X02NKでは認証なしでもインストール可能です。また、Javaアプリケーション (MIDP) にも対応しています。

撮影した写真をSNSやブログへ簡単にアップロードできる機能も搭載しています。国内では「mixi日記」や「Vox」に対応しており、設定ファイルをダウンロードすることで「Flickr」も利用可能です。ポッドキャストプレーヤーである「OPML」にも対応し、パソコンから書き出したOPMLファイルをX02NKで利用できます。音楽ファイルに関しても、対応フォーマットであれば着信音やアラーム音として設定できます。

対応サービス・機能

上記の他に、「mixiテーマ」機能も搭載していました。

関連項目

ソフトバンクモバイルの端末一覧
SoftBank 705NK
SoftBank X01NK
Nokia Nseries
Skype (Skype for Your MobileのLite版やSkype for Symbianに対応。日本語版はなし)

外部リンク

Nokia N95
* SoftBank X02NK / Nokia N95

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