SoftBank X03HT

SoftBank X03HTは、台湾のHTC社が開発し、ソフトバンクモバイル（現ソフトバンク）から2008年4月25日に発売されたスマートフォンです。W-CDMAとGSMのクワッドバンドに対応しており、国際ローミングも可能でした。この端末の最大の特徴は、スライド式のQWERTYキーボードとテンキーの両方を搭載している点です。普段はテンキーで操作し、メールや文書作成時にはQWERTYキーボードをスライドさせて利用することで、快適な文字入力を実現していました。

基本スペックと機能

OSにはWindows Mobile 6 Standard 日本語版を採用しており、Windows Live for Windows Mobileをプリインストール。Windows Live メールやメッセンジャーといったサービスが利用可能でした。また、HTML形式のメール閲覧や、各種メディアファイルの再生にも対応。対応ファイル形式は、AMR、AAC、HE-AAC、WAV、WMA、WMV、MP3と豊富でした。Wi-Fi接続もサポートしており、無線LANルーターを介してインターネットに接続することが可能でした。

特徴的な機能

2種類のキーボード: 電話型のテンキーと、スライド式のQWERTYキーボードを搭載。状況に応じて使い分けることで、快適な操作が可能。
Windows Mobile 6 Standard: ソフトウェアキーボードではなく物理キーボードで操作する設計のため、タッチパネルは非搭載。
絵文字自動変換機能: 入力した文字を自動的に絵文字に変換する機能を搭載。メール作成時に便利でした。
デコレメール: 受信のみに対応。デコレーションされたメールを閲覧できました。
HTC S730ベース: HTC S730をベースに、ソフトバンクモバイル向けにカスタマイズされた端末です。

注意点

SoftBank X03HTはタッチパネルを搭載しておらず、ソフトバンクWi-Fiスポットも利用できませんでした。これらの点は、後のスマートフォンの進化と比べると、制約があったと言えるでしょう。

関連項目

ソフトバンクモバイルの端末一覧
SoftBank Xシリーズ（X01HT、X02HTなど）

外部リンク

ソフトバンクモバイル SoftBank X03HT
* HTC Nippon SoftBank X03HT

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