SoftBank X

SoftBank X（ソフトバンク エックス）とは

ソフトバンクモバイルが2010年夏モデルまでに提供していた、第3.5世代携帯電話サービスに属するスマートフォンの呼称です。一般的に「Xシリーズ」とも呼ばれていました。2010年秋モデル以降は、端末型番の法則変更に伴い、他の3G端末と区別するため「SoftBank スマートフォン」という名称が用いられるようになりました。

SoftBank Xの特徴

SoftBank Xシリーズは、当時の日本の一般的な携帯電話とは異なり、海外のスマートフォンに近い仕様を持っていました。そのため、利用できるサービスや料金体系も異なっていました。

パケット通信: PCサイトダイレクト扱いとなり、パケット定額サービスは「パケットし放題 for スマートフォン」または「パケットし放題フラット」の利用が推奨されていました。
利用できないサービス: 多くのSoftBank 3G携帯電話向けサービス（例: 着うたの購入など）や、Yahoo!ケータイのウェブ、S!アプリなどのサービスが利用できませんでした。
TVコール: 一部の機種（X01NK、X04HT、X05HT、X02T、X01SC以外）のみ対応していました。X03HT以降のHTC製端末およびX02Tはデコレメールの受信に対応していました。
S!GPSナビ: GPS搭載機種であっても非対応でした。
海外利用: 一部の機種では、2.1GHz帯以外のUMTS周波数帯が利用でき、GSM850MHz帯を含めたクワッドバンドに対応しているものもありました。
緊急速報: 緊急地震速報・緊急速報メールには対応していませんでした。

SoftBank スマートフォンとの違い

2010年冬モデル（SoftBank 001HT以降）から端末型番法則が改定されたため、型番上では一般機種とXシリーズの区別ができなくなりました。そのため、新型番でXシリーズに相当する端末は「SoftBank スマートフォン」として、従来のXシリーズと区別されるようになりました。また、「SoftBank スマートフォン」では、利用するUIMカードもXシリーズとは異なるものになっています。

端末一覧

SoftBank Xシリーズの端末は、主に以下のOSが搭載されていました。

Windows Mobile
Symbian OS S60
Android

なお、新型番の機種は「SoftBank スマートフォン」として扱われます。

発売中止になった端末

SoftBank 004HW (華為技術日本製): 次期モデルへの資源集中のため発売中止となりましたが、後にイー・モバイルから「S41HW」として発売されました。

まとめ

SoftBank Xシリーズは、従来の日本の携帯電話とは異なる、海外のスマートフォンに近い特徴を持つシリーズでした。その後のSoftBank スマートフォンへと繋がる重要な足掛かりとなりました。このシリーズを通じて、多くのユーザーがスマートフォンという新しいデバイスに触れるきっかけになったと言えるでしょう。

関連項目

ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンク
ドコモ スマートフォン
docomo with series
docomo NEXT series
ISシリーズ
au 4G LTE
Pocket PC
Microsoft Windows Embedded CE

外部リンク

* SoftBank X シリーズ | SoftBank

もう一度検索