SoftBank X05HT

SoftBank X05HTは、2008年12月5日にソフトバンクモバイルから発売された、HTC製のスマートフォンです。この端末は、Windows Mobile 6.1 Professional 日本語版をOSとして搭載しており、ビジネスシーンでの利用を意識した機能が豊富に搭載されていました。

主な特徴

• - Windows Mobile 6.1 Professional: 日本語版のOSを搭載し、Outlook Mobileなどのビジネスアプリケーションが利用可能でした。
• - スライド式フルキーボード: 物理キーボードを搭載しており、長文のメールやドキュメント作成がスムーズに行えました。
• - TouchFLO 3D: HTC独自のインターフェースであるTouchFLO 3Dを搭載し、Today画面上で天気予報やメール、電話帳を3Dで表示するなど、直感的でスタイリッシュな操作感を実現しました。
• - マルチメディア機能: 音楽や動画の再生に対応しており、AMR/AAC/HE-AAC/WAV/WMA/WMV/MP3などの幅広いフォーマットに対応していました。また、YouTubeの再生も可能でした。
• - Windows Live 連携: Windows Live for Windows Mobileを搭載しており、Windows Live メールやメッセンジャーなどのサービスをスマートフォン上で利用することができました。

デザインと操作性

SoftBank X05HTは、海外で発売されていたHTC Touch Proをベースに、日本市場向けにカスタマイズされたモデルです。背面のバッテリーカバーにはダイアモンドカットが施され、高級感を演出していました。また、本体内部には加速度センサーが搭載されており、端末を傾けることで画面表示が連動するようになっていました。

ソフトバンクXシリーズ

SoftBank X05HTは、ソフトバンクモバイルのXシリーズとして展開された端末の一つです。このシリーズは、高度な機能を搭載したスマートフォンをラインナップしており、X05HTは、X04HTにスライド式フルキーボードを搭載したモデルという位置づけでした。

関連機種

SoftBank X05HTは、NTTドコモ向けのHT-01Aや、au（KDDI/沖縄セルラー電話）向けのE30HTといった、同型の端末が存在しました。これらの端末は、各キャリア向けにカスタマイズされており、それぞれ独自のサービスや機能が搭載されていました。

不具合と対策

発売当初、新着S!メール受信時にLEDリングが点滅しないという不具合が報告されていました。この不具合は、本体またはPCを使って更新ソフトをダウンロードすることで改善されました。ただし、X05HTから更新ソフトをダウンロードする場合は、パケット通信料がユーザー負担となるため注意が必要でした。メーカーに修理に出した場合、2009年4月13日以降は、すでに修正済みのファームウェアで対応されていました。

その他

SoftBank X05HTは、ビジネス用途からエンターテイメント用途まで幅広く利用できるスマートフォンとして、当時のユーザーから一定の評価を得ました。現在では、中古市場で手に入れることが可能ですが、OSのサポートが終了しているため、最新のアプリやサービスが利用できない場合があります。購入を検討する際は、その点を理解しておく必要があります。

参考リンク

• - ソフトバンクモバイル SoftBank X05HT
• - HTC Nippon SoftBank X05HT

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