Special Love

米米CLUBの24枚目のシングルとして1997年1月25日にリリースされた「Special Love」は、バンドの第一期活動の終焉を飾る作品となりました。このシングルは、1996年11月に解散を発表した米米CLUBにとって、ラストシングルという特別な意味を持ち、ファンにとって忘れられない一曲となっています。

カップリング曲「Runaway Faraway」と共に、1997年3月1日発売のラストアルバム『PUSHED RICE』に先行収録されました。また、このシングルは、米米CLUBとして最後の8cmシングル作品となり、当時の音楽シーンにおけるCDの形態の変化を象徴する作品とも言えるでしょう。

「Special Love」には、1995年4月に脱退したギターのジョプリン得能（得能律郎）と、ドラムのRYO-J（坂口良治）も参加しており、初期メンバーが集結した貴重な作品となっています。作詞・作曲は石井竜也が担当し、編曲は勝又隆一と米米CLUBが共同で手掛けています。特筆すべきは、楽曲のクレジットがメンバー個人名で表記されている点です。これにより、各メンバーの才能がより明確に示され、バンドとしての結束力と個々の個性が際立つ形となりました。

収録曲は以下の通りです。

1. Special Love
2. Runaway Faraway

これらの楽曲は、アルバム『PUSHED RICE』にアルバムバージョンとして収録されたほか、ベストアルバム『HARVEST SINGLES 1992-1997』や『STAR BOX』にも収録され、米米CLUBの代表曲の一つとして、多くの音楽ファンに親しまれています。

また、「Special Love」はTBS系「ランク王国」のオープニングテーマ曲としても使用され、幅広い層に認知されるきっかけとなりました。このタイアップにより、楽曲はさらに多くの人々の耳に届き、米米CLUBの音楽が時代を超えて愛される要因の一つとなりました。

「Special Love」は、米米CLUBの歴史を語る上で欠かせない重要な作品であり、解散という悲しい出来事を乗り越え、新たな音楽の旅立ちを予感させる楽曲として、今もなお多くのファンの心に深く刻まれています。

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