StarSuite

StarSuite（スタースイート）は、かつてサン・マイクロシステムズが開発・販売していたオフィススイートの名称です。しかし、アジア地域以外ではStarOffice（スターオフィス）という名称で販売されていました。これは、日本国内において「StarOffice」が日本電気の商標として既に登録されていたため、StarSuiteという名称が用いられた背景があります。

オラクルがサン・マイクロシステムズを買収した後、StarSuiteはOracle Open Office（オラクルオープンオフィス）へと名称が変更されました。その後、Oracle Open Officeは販売終了となり、日本国内でもその販売を終えています。

StarSuiteの歴史

StarSuiteのルーツは、ドイツのスター・ディビジョンという会社が開発・販売していたオフィススイートにあります。その後、スター・ディビジョンはサン・マイクロシステムズに買収され、当時のバージョンであるStarOffice 5.2が無償で公開されました。さらに、ソースコードが公開され、OpenOffice.org（オープンオフィスオルグ）プロジェクトが立ち上げられ、オープンソースによる開発が開始されました。

その後、StarOfficeは有償での販売が再開されました。これは、OpenOffice.orgの成果を基に独自にビルドされたもので、フォントやテンプレート、データベースなどのアプリケーションが追加されていました。StarSuiteは、このStarOfficeの日本国内向けブランドとして展開されました。

2007年8月からは、グーグルがGoogle パックの一部としてStarSuite 8を無償で配布していました。しかし、2008年11月にStarSuite 9が登場すると、グーグルによる配布は終了し、Googleアップデータから自動的に削除されました。StarSuite 8のヘルプメニューでは、「StarSuite 8は最新」と表示され続けましたが、これは更新が終了したためでした。StarSuite 8のユーザー設定は、OpenOffice.org 3（最新版）に引き継ぐことが可能でした。

オラクルによるサン・マイクロシステムズの買収後、StarSuiteはOracle Open Officeへと名称が変更されました。しかし、2011年4月15日には、その販売終了が発表されました。日本国内では、ソースネクストとジャングルがOpenOffice.orgの最新版よりも古いStarSuite 9の販売を継続していましたが、2011年の終わり頃には、両社とも販売を終了しました。

StarSuiteの構成

StarSuiteは、様々なアプリケーションで構成されています。

Writer（ライター）: ワープロソフト
Calc（カルク）: 表計算ソフト
Impress（インプレス）: プレゼンテーションソフト
Draw（ドロー）: 描画ソフト
* Base（ベース）: データベースソフト

これらのアプリケーションに加えて、マクロ言語としてStarSuite BASICが内蔵されています。また、PDFの作成機能も搭載されています。

関連事項

StarSuiteは、そのルーツがOpenOffice.orgにあることから、オフィススイートの比較を行う上でよく取り上げられます。また、OpenOffice.orgは、LibreOfficeへと派生しており、オフィススイートの歴史を語る上で重要なソフトウェアと言えます。

まとめ

StarSuiteは、そのルーツをドイツのソフトウェア会社に持ち、サン・マイクロシステムズによる買収、オープンソース化、そしてオラクルによる買収と、様々な変遷を経てきました。その歴史は、オープンソース[[ソフトウェア]]の進化とビジネスにおけるソフトウェアの変遷を象徴するものでしょう。

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