Strigi

Strigiは、Jos van den Oever氏によって開発が開始された、デスクトップ環境に依存しない高度な検索デーモンです。その主な目標は、高い移植性、軽量性、そして柔軟性を実現することにあります。ベンチマークテストの結果では、Strigiは他の検索クライアントと比較して高速でメモリ効率が良いことが示されています。ただし、他の検索システムが持つ多くの高度な機能は備えていません。

しかし、他の多くの検索システムと同様に、Strigiはファイルから様々な情報を抽出できます。例えば、オーディオクリップの長さ、ドキュメントの内容、写真の解像度などが挙げられます。Strigiは、独自のJstreamシステムを利用して、ファイルを詳細にインデックス化しています。

Strigiの主な特徴

SHA-1ハッシュによる重複検出: インデックス化されたすべてのファイルに対してSHA-1ハッシュを生成し、重複ファイルの検出を可能にします。
幅広いファイル形式のサポート: 2007年7月の時点では、PDF、MP3、プレーンテキスト、アーカイブファイル、DebianおよびRPMパッケージ、OASIS OpenDocument形式（テキスト、スプレッドシート、プレゼンテーション）など、多様なファイル形式の内容インデックス作成をサポートしています。
D-Busとソケット: デーモンと検索プログラム間の通信にD-Busとソケットをサポートしています。
低いメモリフットプリント: 少ないメモリ消費量で動作します。
Xesamクエリ言語: Xesamクエリ言語をサポートしており、複雑な検索も可能です。
プラグ可能なバックエンド: Lucene、HyperEstraier、SQLite、Xapianなど、複数のバックエンドを利用できます。
デスクトップ環境のサポート: さまざまなデスクトップ環境で利用できます。

デスクトップ環境との連携

KDE 4では、Strigiが新しいセマンティックデスクトップ技術の中核コンポーネントとして採用されています。KDEには、クライアントプログラムだけでなく、検索を実行するためのKIOインターフェースも含まれています。Strigiは、NEPOMUKと連携して、KDEにおけるセマンティックデスクトップ検索を実現しています。NEPOMUKによってユーザーはメタデータを追加でき、Strigiはそれらのメタデータをインデックス化してより正確な検索を可能にします。また、開発者は、特定の言語で書かれたドキュメントを検索できるよう、StrigiにSonnetのサポートを追加することを検討しています。

GNOME環境では、Strigiを利用してファイル検索を行うためのGnome Deskbarアプレットが存在します。

外部リンク

Strigi home page
Jos van den Oever's own Strigi page
KDE dot article on Strigi in KDE 4'>KDE dot article on Strigi in KDE 4
* Comparison of desktop search software

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