Studio Apartment

STUDIO APARTMENT

STUDIO APARTMENTは、2000年に活動を開始した日本の音楽ユニットです。DJとしても知られる森田昌典と、過去にAPRIL SETとして活動経験を持つ阿部登が中心となり結成されました。その後、ベーシスト兼プログラマーの佐藤新二がメンバーに加わりましたが、後に脱退しています。

ユニットは結成から約2年後の2002年4月、初のフルアルバムとなる『PARAISO TERRESTRE』を発表し、その活動を本格化させます。佐藤新二の脱退を経て、レーベルをNEW WORLD RECORDSに移籍し、再始動を遂げました。そして2004年7月には、前作から約2年の期間を経てセカンドアルバム『WORLD LINE』をリリース。このアルバムに収録された楽曲「Flight」は、アメリカ、イギリス、イタリアといった海外の複数のレーベルからもリリースされるなど、彼らの音楽が国境を越えて評価され始めます。

2006年には、彼ら自身が主宰するダンス・ミュージック専門のレーベル「Apt.」および「Apt.International」を設立します。これらのレーベルを通じて、DAISHI DANCEやPax Japonica Grooveといった国内の才能あるアーティストを発掘・育成する一方で、Timmy Regisfordのような国際的なアーティストの作品もリリースするなど、日本のダンスミュージックシーンにおいて重要な役割を果たしました。

2008年頃からは、活動の主軸を本格的に海外へと移し、ニューヨークの著名なハウスミュージックレーベルKing Streetより、世界デビュー盤となるアルバム『The Rising Sun』をリリースします。このアルバムに収められた楽曲「I'm In Love」は、世界最大のダンス・ミュージックダウンロードサイトにおいて、2008年度のチャートで第1位を獲得するという快挙を成し遂げ、彼らの国際的な評価を確固たるものとしました。

STUDIO APARTMENTは自身の作品制作に加えて、他の多数のアーティストに対する楽曲のプロデュースやリミックスも精力的に手がけています。特に、人気音楽グループであるキマグレンの楽曲「Life」をリミックスしたバージョンは、リミックス音源としては異例の200万ダウンロードを超える大ヒットを記録するなど、そのプロデュース・ワークやリミックス・ワークも高い評価を得ています。

しかし、メンバーである森田昌典は複数の法的な問題に関わっています。2018年3月には、香港から日本へ金塊を密輸しようとした関税法違反や消費税法違反などの容疑で警視庁組織犯罪対策4課に逮捕されました。この事件に関して、同年6月には東京地方裁判所において、懲役1年、執行猶予3年および金塊没収の判決が言い渡されています。さらに、2025年5月には、韓国から熊本空港へ麻薬であるMDMAとケタミンを持ち込もうとしたところを税関職員に発見され、麻薬及び向精神薬取締法違反の疑いで熊本県警に逮捕される事態も発生しています。

現在の主要メンバーは、DJ、音楽プロデューサー、リミキサー、コンポーザー、プログラマーを務める森田昌典と、キーボードおよびコンポーザーを担当する阿部登の二名体制です。彼らのディスコグラフィーには、多数のシングル、配信限定シングル、オリジナルアルバム、そしてライブDVDなどが含まれます。また、他のアーティストとのコラボレーション楽曲や、プロデュース、リミックスといったアウトワークも多岐にわたります。

これまでの活動を通じて、STUDIO APARTMENTは日本のダンスミュージックシーンを牽引する存在として、国内外で数々の実績を残してきました。様々なアーティストとの共演やライブパフォーマンスも行っており、幅広い音楽ファンからの支持を得ています。一方で、メンバーの個人的な行動による影響も無視できないものとなっています。公式サイトなどを通じて、彼らの詳細な活動やリリース情報を確認することが可能です。

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