T・J・イエーツ

テイラー・ジョナサン・イエーツ（Taylor Jonathan Yates、1987年5月28日生まれ）は、アメリカ合衆国ジョージア州マリエッタ出身の元アメリカンフットボール選手です。現役時代はクォーターバック（QB）として活躍し、現在はNFLのアトランタ・ファルコンズでコーチを務めています。

現役時代

イエーツはアトランタ郊外の高校で、クォーターバックとパンターとしてプレーしました。2005年には、アトランタ大都市圏の高校生選抜チームに選出されるなど、早くからその才能を発揮していました。

ノースカロライナ大学では、2007年から2010年までクォーターバックとしてプレーし、2010年にはオール・アトランティック・コースト・カンファレンスに選ばれるなど、高い評価を得ました。また、大学記録となるパス通算獲得ヤード、シーズン獲得ヤード、シーズントータルオフェンスの記録を樹立しました。

2011年のNFLドラフトでは、5巡でヒューストン・テキサンズに指名され入団。当初は控えQBでしたが、2011年シーズン中に先発QBの故障が相次いだため、出場機会を得ました。第13週のアトランタ・ファルコンズ戦で初先発を飾ると、アンドレ・ジョンソンへの50ヤードのタッチダウンパスを成功させるなど、チームを勝利に導きました。続く第14週のシンシナティ・ベンガルズ戦では、パス44回中26回成功、300ヤード、2タッチダウン、1インターセプトの成績を収め、残り2秒で逆転タッチダウンパスを決めるなど、チームのAFC南地区初優勝に大きく貢献し、NFL週間最優秀新人に選出されました。

翌週のカロライナ・パンサーズ戦では敗北。さらに、シーズン最終盤には左肩を脱臼する怪我に見舞われるなど、苦難も経験しました。しかし、シンシナティ・ベンガルズとのワイルドカードプレーオフでは、アンドレ・ジョンソンへの40ヤードのタッチダウンパスを決めるなど、チームを勝利に導きました。

2012年は控えQBの座を争い、2013年にはクリス・ロングにサックされた際に足を負傷したショーブに代わって出場しましたが2インターセプトを喫しました。

2014年6月18日、アキーム・デントとのトレードでアトランタ・ファルコンズに移籍。2015年3月にはファルコンズと再契約を結びました。その後、ヒューストン・テキサンズ、マイアミ・ドルフィンズ、バッファロー・ビルズを経て、2017年に再びヒューストン・テキサンズと契約し、このシーズン限りで現役を引退しました。

引退後

引退後は指導者の道へ進み、2019年にテキサンズのオフェンシブアシスタントとしてコーチに就任。その後、アシスタントクォーターバックコーチを経て、2021年1月30日にファルコンズに移籍し、パッシングゲームアシスタントコーチに就任しました。

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