T-01D

docomo with series REGZA Phone T-01D

概要

docomo with series REGZA Phone T-01D、通称T-01Dは、NTTドコモが提供する富士通製のスマートフォンであり、FOMA端末の一部として位置付けられています。このモデルは、東芝ブランドでありながら実質的に富士通が開発した初めての「富士通レグザ」スマートフォンです。

T-01Dには、約4.3インチのHDTFT液晶が搭載されており、高画質化技術にも優れたモバイルレグザエンジンが利用されています。また、DOLBY Mobile v3も搭載しており、臨場感のあるサウンドが楽しめます。1310万画素の裏面照射型CMOSセンサーを備えるカメラは、富士通セミコンダクターの技術が光っています。加えて、指紋認証機能や防水性能があり、利便性と安全性を重視した設計になっています。

その驚くべき性能により、T-01Dは富士通のARROWSシリーズにも所属し、正確には「ARROWSシリーズのREGZA Phone」とされています。これは、高画質映像と高音質を求めるユーザーにとって大きな魅力となっています。

ハードウェア

T-01DのCPUには、テキサス・インスツルメンツ製のデュアルコアプロセッサOMAP4430（1.2GHz）が採用されています。このモデルは、REGZA Phoneシリーズの中でOMAPプロセッサを搭載した唯一の機種であり、ARROWSシリーズでも同様に搭載された機種はわずかです。

また、レグザリンク・シェアに対応しており、レグザブルーレイと連携して録画済みの動画をハイビジョン画質で外出先でも視聴可能です。さらに、HDMI出力端子も備えているため、外部機器に接続して大画面で楽しむこともできます。

特徴

T-01Dは、多機能性を兼ね備えたデバイスであり、特に映像美とサウンド体験に重点が置かれています。キャッチコピーにもある通り、「感動に満ちた、映像美の世界へ。超美麗! 映像エンタテインメント」という理念を体現しています。

また、製品のデザインにおいては、シックなダークグリーンやブラックが採用されており、ファッション性にも優れています。これに加え、卓上ホルダや充電アダプタも共通の部品が使用されており、利便性を向上させています。

歴史

2011年10月18日に正式発表され、11月11日から全国で予約受付を開始、11月18日に発売されましたが、発売初日に「通話や通信ができない」という重大な不具合が報告されたため、その日のうちに販売が中止されました。最終的に不具合が修正され、12月2日に再販されました。

アップデートにより、ソフトウェアの不具合が数回修正され、新機能の追加も行われました。2012年11月にはAndroid 4.0.3へのアップデートも実施されています。

メーカーの動向

このモデルは、東芝から富士通への株式売却後、初めてのスマートフォンであり、富士通が単独で運営するブランドとして新たなスタートを切りました。そして、REGZA Phoneシリーズの後継機種が発表されることはなく、携帯電話ブランドはF-04Eへと引き継がれていくこととなります。

T-01Dは、その高品質な映像と音質により、市場において特異な存在感を示し、現代におけるスマートフォンの性能を調査する上で重要なアイテムとして累積されています。

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