REGZA Phone

REGZA PhoneおよびREGZAケータイの紹介

REGZA PhoneとREGZAケータイは、東芝により展開され、主に富士通が開発の手を取り入れたワンセグ対応の携帯電話端末です。この名称は、液晶テレビ「REGZA」を擁する東芝が立ち上げたブランドであり、さまざまな通信キャリア向けに提供されました。

1. 概要

REGZA Phoneは主にKDDIおよびNTTドコモ向けのAndroidスマートフォンとして市場に広まっており、REGZAケータイはソフトバンクモバイル向けの製品として展開されたものです。両者ともに、東芝がその商標権を持ちながら、実際の製造や販売を富士通とその子会社に委託しました。

2010年、富士通東芝は「REGZA Phone」としてドコモ向けにAndroidスマートフォンのT-01Cを投入し、その翌年にはau向けにIS04を発表しました。特にIS04は日本初の防水対応スマートフォンとして注目を集めました。

2. ブランドの進化

2011年に富士通東芝の株式が富士通に売却された後、このブランドは次第に富士通のスマートフォンブランドであるARROWSの一部として位置づけられるようになりました。この移行の結果、T-01Dやその後のモデルは「ARROWSシリーズのREGZA Phone」として市場に展開されることになりました。これにより、REGZA Phoneシリーズは富士通のものとして扱われ、ユーザーには「富士通レグザ」として認識されるようになりました。

3. 製品の特徴

さまざまなモデルの中でも、T-01Cは初の防水対応モデルとしての評価を受け、T-01DはデュアルコアCPUを搭載しフルカラーHD液晶を採用するなど、進化を遂げました。また、T-02Dは有機ELディスプレイを搭載し、さらにはAndroid 4.0に対応した初のモデルとしても知られています。

4. 市場の変化と撤退

しかし、2012年に富士通モバイルが富士通の完全子会社となるタイミングで、東芝は携帯電話事業から事実上の撤退を余儀なくされ、新しいREGZA Phoneの発表は一切行われなくなりました。最後の新機種という位置づけのT-02Dの後、REGZA Phoneシリーズは市場から姿を消し、以降は「富士通レグザ」としてブランドを続けることになりました。

そして、2018年には東芝の関連企業も再編成され、これによりREGZAのブランドは携帯電話市場から完全に姿を消しました。

5. 今後のメーカーの展望

現在、REGZA PhoneおよびREGZAケータイの愛称は、ほぼ過去のものとなり、富士通はARROWSシリーズを通じて新たなスマートフォンを展開していますが、REGZAブランドの持つ技術は、他の製品で活かされています。今後どのような展開があるのかは不透明ですが、昔の名機たちに自信を持って託す信頼のもと、技術革新が成されることが期待されます。

このように、REGZA PhoneおよびREGZAケータイは、携帯電話市場において重要な位置を占めながら、次第に新たな形へと移行していく運命を辿ることとなりました。

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