TAKE YOUR PICK

『TAKE YOUR PICK』（テイク・ユア・ピック）は、アメリカのギタリスト、ラリー・カールトンと日本のギタリスト、松本孝弘が「Larry Carlton & Tak Matsumoto」名義で2010年6月2日に発表したアルバムです。

この共演は、ラリーがコラボレーションするギタリストを探していた際、ギブソン社から松本を紹介されたことがきっかけで実現しました。アルバムには、松本がB'zのライブツアーで披露していた未発表ソロ曲「JAZZY BULLETS」や、ラリー・カールトンの代表曲「Nite Crawler」のリレコーディングバージョン「Nite Crawler 2010」などが収録されています。

アルバム発売後には、ライブツアー『Larry Carlton & Tak Matsumoto LIVE 2010 "TAKE YOUR PICK"』が開催され、2010年9月4日には『東京JAZZ 2010』にも出演しました。

本作は、2011年2月13日（日本時間14日）に開催された『第53回グラミー賞』で「最優秀インストゥルメンタル・ポップ・アルバム」を受賞しました。ジェラルド・アルブライト、ケニー・G、ロビー・クリーガー、カーク・ウェイラムらの作品を抑えての受賞となりました。X JAPANのYOSHIKIも本作に投票したと語っています。さらに、第25回日本ゴールドディスク大賞では、ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。

収録曲は以下の通りです。

1. JAZZY BULLETS(4:22)
2. Nite Crawler 2010(6:09)
　　ラリー・カールトンが1978年に発表したアルバム『Larry Carlton』収録曲「Nite Crawler」のリレコーディングバージョン。
3. THE WAY WE WERE(4:58)
4. Islands of Japan(4:38)
　　三味線のような音は打ち込みによるものです。
5. Neon Blue(6:16)
6. Tokyo Night(4:33)
7. hotalu(4:53)
8. East West Stroll(5:31)
9. Easy Mystery(5:11)
10. ao(4:08)
　　タイトルの「ao」（アオ）は、ハワイ語で「雲」を意味します。
11. Take Your Pick(4:49)
　　アルバムタイトル曲です。
12. A girl from China(5:36)

参加ミュージシャンは、以下の通りです。

ラリー・カールトン：ギター、作曲（#2,4,5,8,9,11）、全曲編曲
松本孝弘：ギター、作曲（#1,3,6,7,10,12）、全曲編曲
寺地秀行：全曲編曲
ビリー・キルソン：ドラム
マイケル・ローズ：ベース
ジェフ・バブコ：キーボード
マーク・ドウジット：サックス(#2,9,11)
渡辺ファイヤー：サックス(#1,12)
武田和大：サックス(#1,12)
マイク・ヘインズ：[トランペット]
上石統：[トランペット]
バリー・グリーン：[トロンボーン]
* 東條あずさ：[トロンボーン]


このアルバムは、ラリー・カールトンの洗練されたギタープレイと、松本孝弘のエッジの効いたギターサウンドが見事に融合した、インストゥルメンタル作品として非常に完成度の高い一枚です。ジャズ、ロック、フュージョンなど、様々なジャンルの音楽ファンにおすすめできる作品となっています。

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