TATTOO (中森明菜の曲)

中森明菜の「TATTOO」

「TATTOO」は、日本の歌手中森明菜による人気の楽曲で、1988年5月18日にワーナー・ミュージック・ジャパンからリリースされたシングルの一つです。この楽曲は、明菜の21枚目のシングルで、レコードとCDの2形態で同時に発売されました。その後、同年12月にはシングルカセットでもリリースされ、広く親しまれることになりました。

楽曲の背景と制作

「TATTOO」は、音楽制作集団EUROXの関根安里が作曲し、同じくEUROXがアレンジを手がけ、作詞は森由里子が担当しています。中森明菜は音楽番組に出演し、ボディ・コンシャスなミニスカートの衣装で振り付けを交えながらこの楽曲を披露しました。自身としてはミニの衣装を避けたかったものの、この楽曲にはそれが似合うと判断し、プロデューサーの意向を受け入れることになったと語っています。また、バック演奏はファンタスティックスが担当しました。

リリース後、「TATTOO」は「オリエント時計YOU」のCMソングとしても使用され、その楽曲は多くの視聴者に印象を残しました。この作品は、1995年のベストアルバム『true album akina 95 best』、2002年の『Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド』にも収録されており、さらに2010年にはパチンコ台『CR中森明菜・歌姫伝説〜恋も二度目なら〜』のために新たに録音されました。そして、2024年には公式YouTubeチャンネルにて「TATTOO -JAZZ-」という新しいセルフカバーが公開される予定です。

B面「小悪魔（ル・プアゾン）」

シングルのB面には「小悪魔（ル・プアゾン）」が収録されています。この楽曲は、シングル「BLONDE」の作詞を手がけた麻生圭子が作詞し、FENCE OF DEFENSEの西村麻聡が作曲、三宅純が編曲を行っています。「ル・プアゾン」はフランス語で「毒」を意味し、独特な魅力を持つ楽曲として注目されています。

音楽的評価

「TATTOO」は、多くの音楽評論家から高い評価を受けています。『ザテレビジョン』では、映画『ブレードランナー』をインスピレーションにした楽曲として紹介され、また『Hotwax presents 歌謡曲 名曲名盤ガイド 1980's』では、ビッグバンドとジャングル・ビートを融合させた大胆な試みだと称賛されています。作曲の関根安里自身も、「ベニー・グッドマン物語」に影響を受けたと語っています。

チャートでの成功

この楽曲は、TBS系の音楽番組『ザ・ベストテン』で1988年6月6日と13日の2週連続で1位を獲得しました。オリコン週間シングルチャートでも初登場で1位を記録し、その後20週にわたり100位以内にランクイン。1988年度の年間オリコンシングルチャートでは13位に達しました。

収録アルバムとカバー

「TATTOO」は様々なアルバムに収録されており、1998年の12cmCDのリリースも行われました。シンガーソングライターの清春やデーモン閣下、倖田來未などもこの曲をカバーしており、その魅力は今なお色褪せることがありません。

「TATTOO」は、その音楽性や映像表現のバランスから、長年にわたり多くのファンに愛され続けている楽曲です。

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