TBS火曜9時枠の連続ドラマ

TBS火曜9時枠の連続ドラマの歴史

TBSの火曜9時枠は、1973年10月から1987年9月、さらに1992年10月から1995年9月までの間に放送された、人気テレビドラマの時間帯です。この枠は、毎週火曜日の21:00から21:54に放送され、時にはホームドラマを軸にした作品が多く生まれました。特に1980年代には、10代や20代を中心にターゲットを絞った作品が多く、視聴者に強い印象を残しました。中でも、中山美穂が出演する『毎度おさわがせします』や『夏・体験物語』は大ヒットし、彼女を名実ともに人気アイドル女優としての地位へと押し上げました。

歴史的背景

1970年代から1980年代前半は、TBSのゴールデンタイムが“ドラマのTBS”と称され、多くのドラマが放送されていました。特に1975年から1976年頃には、プライムタイムに16本ものテレビドラマが放送され、その中には海外ドラマや時代劇も含まれていました。火曜9時枠は家庭や親子関係をテーマにした作品が多く、視聴者に共感を呼ぶ内容が特徴でした。中でも『あんたがたどこさ』や『おんな家族』など、テレパック制作の作品が多く見られました。

作品リスト

この時間帯で放送された作品は多岐にわたります。以下にいくつかの代表作を挙げます。

• - あんたがたどこさ（第1・2シリーズ）：根強い人気を誇るシリーズで、テレパック制作の代表作。
• - おんな家族：家庭の絆や悩みを描いた作品。
• - 野々村病院物語：医療ドラマの先駆けとして広く視聴されました。
• - 毎度おさわがせします：コメディ要素と家庭ドラマを融合させ、多くのファンを獲得しました。

1992年から1995年にかけての復活期には、外部制作の作品が中心となり、再び多くの話題作が生まれました。これらの作品は視聴者のニーズに応える形で作られ、確固たる支持を得ました。

放送局とネットワークの変遷

当時、TBSはフジテレビ系列とのクロスネット局が存在したため、いくつかの地方局では放送の変遷が見られました。福島テレビやテレビ山口は、一部作品を同時ネットで放送しながらも、徐々にフジテレビ系に切り替わっていく過程がありました。また、北陸放送も同じようなフィルムを経験しました。これらの変更は地域の視聴者を意識した結果とも言えます。

まとめ

TBS火曜9時枠の連続ドラマは、日本のテレビドラマ史において重要な位置を占める存在です。特に、1970年代から1990年代にかけての作品は、今なお多くの人々に記憶され、愛され続けています。家庭や親子の絆を豊かに描いた物語たちは、視聴者に感動と思い出を与え、時代を超えて何度も語り継がれることでしょう。

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