THライナー

THライナー：東武伊勢崎線と東京メトロ日比谷線を結ぶ通勤ライナー

2020年6月6日に運行を開始したTHライナーは、東武鉄道と東京メトロが共同で運行する、伊勢崎線と日比谷線を直通する有料座席指定列車です。東京メトロ日比谷線に乗り入れる定期有料列車としては初、同線内での通過運転を行う定期列車としても初の試みであり、東武鉄道にとっても地下鉄線への乗り入れを行う初の有料列車となります。

運行概要と特徴

THライナーは、平日と休日で運行本数や時刻が異なりますが、いずれも朝と夕方に集中して運行されています。平日は久喜駅から恵比寿駅まで、霞ヶ関駅から久喜駅までの運行があり、休日は恵比寿行きの運行時間が日中寄りになります。停車駅は主要駅に限定され、速達性を重視した運行形態となっています。愛称のTHは「TOBUとHIBIYAを結ぶライナー」または「TOKYOとHOMEをダイレクトに結ぶ通勤ライナー」を意味し、東武鉄道と東京メトロの連携を象徴しています。ロゴマークは両社のイメージカラーを融合させ、乗り換えなしの利便性を視覚的に表現しています。

歴史

THライナーの運行開始は2020年6月6日ですが、その計画は2019年3月26日に発表されました。運行開始以降も、ダイヤ改正やキャンペーンの実施など、利用者の利便性向上に向けた改善が継続的に行われています。例えば、2021年には草加駅への臨時停車を実施、2023年にはチケットレス割引キャンペーンを実施するなど、柔軟な運行体制が特徴です。

停車駅と運行形態

THライナーは、東武伊勢崎線と東京メトロ日比谷線の主要駅に停車します。北千住駅は乗務員交代のため停車しますが、乗降は行いません。また、複々線区間では急行線と緩行線を使い分けるため、線路の切り替えのための施設が新たに整備されました。運行時間帯は朝と夕方の通勤・通学時間帯に集中しており、利用者の利便性を考慮した運行計画となっています。

座席指定料金

座席指定料金は、東武線区間の料金と東京メトロ線区間の料金を合算した料金体系です。東武線区間はTJライナーの料金制度を踏襲しており、事前購入と車内購入で料金が異なります。車内購入の場合は、追加料金が発生します。また、小児料金は大人料金の半額です。霞ヶ関駅から恵比寿駅間は、乗車券のみで乗車可能です。

使用車両

THライナーには、東武鉄道の70090型電車が使用されています。この車両は、ロングシートとクロスシートの転換が可能なマルチシートを採用しており、快適な車内空間を提供しています。座席指定列車としての運行に最適な車両と言えるでしょう。

列車番号

THライナーの列車番号は、平日と休日で異なっています。これは、運行時間帯が平日と休日で異なるためです。列車番号によって、運行時刻や停車駅などを確認できます。

その他

THライナーは、東武鉄道と東京メトロの連携による新しいタイプの通勤ライナーとして、利用者から高い評価を得ています。今後も、利便性向上のための取り組みが期待されます。他の東武鉄道の座席指定列車であるTJライナーや、東京メトロの他の座席指定列車であるS-TRAINと比較することで、THライナーの特徴をより深く理解することができます。

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