THE SATAN ALL STARS

THE SATAN ALL STARS：聖飢魔IIの伝説的黒ミサとその後

1995年、ヘヴィメタルバンド聖飢魔IIは、地球デビュー10周年という節目を迎えました。これを記念して開催されたのが、伝説的な黒ミサ『THE SATAN ALL STARS』です。単なる黒ミサというだけでなく、後にバンド名としても用いられるほど、聖飢魔IIの歴史において重要な位置を占めるイベントとなりました。

1995年の黒ミサ：悪魔たちの集結

大阪、名古屋、東京の3都市で開催されたこの黒ミサには、当時のメンバーであるデーモン小暮閣下、エース清水長官、ルーク篁参謀、ゼノン石川和尚、ライデン湯沢殿下に加え、過去に脱退したメンバーや地球デビュー前のメンバーも参加。総勢10名という、まさにオールスター級の布陣が実現しました。サポートメンバーとして怪人マツザキ様も参加しています。

この黒ミサの模様は、VHSとDVDで発売され、後世にその熱狂が伝えられています。

復活メンバーには、初代ギタリストのダミアン浜田殿下、初代ドラマーのジード飯島大将、そしてギタリストのジェイル大橋代官、ベーシストのゾッド星島親分が含まれていました。それぞれの脱退理由は様々で、ダミアン殿下は地獄の皇太子として、大魔王を継ぐため、ジード大将は神に買収され、ジェイル代官とゾッド親分はそれぞれ異なる理由で聖飢魔IIを離れていました。しかし、10周年という節目の黒ミサで、彼らは再び聖飢魔IIのメンバーとしてステージに立ちました。

この黒ミサのために書き下ろされた楽曲だけでなく、ダミアン殿下作曲の「野獣」やジェイル代官作曲の「悪魔のブルース」など、過去に発表された楽曲も演奏され、聖飢魔IIの歴史を彩る名曲が数多く披露されました。翌1996年にリリースされた大教典『メフィストフェレスの肖像』には、これらの楽曲が収録されています。

1999年の黒ミサ：究極の集結

1999年12月に行われた「THE ULTIMATE BLACK MASS」という3日間に渡る大規模な黒ミサ。その2日目は「THE SATAN ALL STARS' DAY」として開催されました。1995年の黒ミサとは異なり、聖飢魔IIの歴代メンバー全員が勢ぞろいした、まさに究極の集結となりました。

この黒ミサには、地球デビュー前に脱退した魔女RYO子嬢、ジャギ古川CAP、ジャントニオ・ババヤシ、ガンダーラ・サンゲリア・チグリス・ユーフラテス金子といったメンバーに加え、地球デビュー後に準構成員としてキーボードを務めたレクター・H伯爵も参加しています。彼らの参加によって、聖飢魔IIの歴史を改めて振り返る、貴重な機会となりました。この黒ミサの一部は、2枚組CDとDVD『THE BLACK MASS FINAL 3NIGHTS』に収録されています。

2005年の再集結：期間限定の復活

2005年に行われた聖飢魔IIの地球デビュー20周年記念ツアーでは、「THE SATAN ALL STARS」という名称は用いられませんでしたが、ジェイル大橋代官が全公演に参加し、千秋楽にはゾッド星島親分も参加しました。

このツアーの模様は、『恐怖の復活祭 THE LIVE BLACK MASS D.C.7 SELECTION（+α）』と『活動絵巻 恐怖の復活祭FINAL THE LIVE BLACK MASS D.C.7』として、3枚組CDと2枚組DVDで発売されています。

関連作品

「THE SATAN ALL STARS」に関連する作品は、黒ミサの模様を収録したライブビデオやライブアルバムが多数存在します。これらを通して、聖飢魔IIの歴史と「THE SATAN ALL STARS」の重要性を改めて知ることができます。

まとめ

「THE SATAN ALL STARS」は、単なる黒ミサの名称を超えて、聖飢魔IIの歴史を象徴するイベントとなりました。様々なメンバーが参加した豪華な布陣、そしてその熱狂は、多くの信者の心に深く刻まれています。関連作品を通して、その伝説を体感してみてはいかがでしょうか。

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