THE SCENT

La'cryma Christi「THE SCENT」

「THE SCENT」（ザ・セント）は、日本のヴィジュアル系ロックバンド、La'cryma Christi（ラクリマ・クリスティ）によって1997年7月30日に世に送り出された、バンドにとって通算2枚目となるシングル作品です。メジャーデビュー後の初期に発表された本作は、彼らのキャリアにおいて重要な一歩を示すものとなりました。

収録曲

このシングルには、タイトルを冠する表題曲「THE SCENT」と、カップリング曲として「eternal colors」の計2曲が収められています。

1. THE SCENT
作詞はバンドのボーカリストであるTAKAが手がけています。
作曲はギタリストのHIROが担当しました。
2. eternal colors
こちらも作詞はTAKAが担当しています。
作曲はベースのSHUSE、ギタリストのHIRO、そしてもう一人のギタリストであるKOJIの3名による共作となっています。

制作背景とエピソード

本作の制作および発表にまつわるいくつかの興味深いエピソードが伝えられています。

ジャケット写真: シングルジャケットのビジュアルには、ドラマーであるLEVINが起用されました。メンバーの一人であるTAKAは、このジャケットについて言及する際に、冗談交じりに「モデルのお姉さん」と表現したことが知られています。
ミュージックビデオ: 付属するミュージックビデオは、太平洋に浮かぶ島、サイパンにある歴史を感じさせる洋館で撮影されました。映像の中に登場する一人の老人は、撮影場所となった洋館の案内人も兼ねていた人物です。また、ビデオに出演している女性も現地の住民であることが明かされています。異国の地で撮影された映像は、楽曲の世界観に彩りを添えるものとなっています。

後年の収録作品

シングル「THE SCENT」に収録された楽曲は、その後のバンドの歩みの中で、様々なアルバムやコンピレーション作品に再び収録されています。特に表題曲の「THE SCENT」は、バンドの代表曲として多くのベスト盤やライブ盤に収められています。

Sculpture of Time: バンドが1998年にリリースしたメジャー2枚目のオリジナルアルバムには、「THE SCENT」（トラック1）が収録されました。
Single Collection: シングル作品を集めたコレクションアルバムでは、「THE SCENT」（トラック1）と「eternal colors」（トラック2）の両方が収録されています。
GREATEST-HITS: 1999年にリリースされた初のベストアルバムには、「THE SCENT」（トラック1）が収録されています。
Sound & Vision THE SINGLES + Selection from Live “DECADE”: 2006年にリリースされたシングル集＋ライブ音源セレクションにも、「THE SCENT」（トラック1）が収められています。
* La'cryma Christi Singles + Clips: 2008年にリリースされたシングルCDとミュージッククリップDVDのセット作品にも、「THE SCENT」（トラック1）と「eternal colors」（トラック2）の両方が収録されています。

このように、「THE SCENT」とそのカップリング曲「eternal colors」は、リリースの瞬間だけでなく、その後のバンドの活動においても重要な位置を占め、多くの作品に再録されることで、長くファンに愛され続けている楽曲群と言えるでしょう。

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