TK state

TK state: 小室哲哉の音楽事務所

「TK state」（ティーケーステート）は、小室哲哉が1994年から2000年まで運営した個人事務所であり、その正式名称は「TETSUYA KOMURO state」です。当事務所は小室の実父が代表取締役を務め、小室自身も取締役として名を連ねていました。事務所の運営には、TM NETWORK|TM_NETWORKデビューからの関係性のある道免友彦が専務取締役として参画していたことも特徴です。

来歴

TK stateは、1992年に設立された「OPERA GIG」を前身とし、1994年に現名に改名されました。この変更により、事務所名はより注目を集めることとなり、小室哲哉自身の音楽活動における拠点として機能しました。

系列事務所

TK MUSEUM

「TK MUSEUM」との関連もあり、中日邦交正常化25周年を記念したライブツアー「TK Presents GROOVE MUSEUM」では音楽ユニット「MUSEUM」としてのプロジェクトも展開されました。当初は小室、マーク・パンサー、OLIVIA、DJ DRAGONの4人がメンバーとして活動し、後に原田大三郎を加えた固定メンバーを結成。中国や香港の現地歌手とのコラボレーションを通じ、国際的な音楽ユニット「MUSEUM project」として活動しましたが、様々な事情により、このプロジェクトは中止されることになりました。その後、GABALLやTKCOMとして新たな展開を見せます。

TK state America MUSEUM

アメリカのハリウッドを拠点に活動し、オン・ザ・エッヂ（後のライブドア）やバーニングプロダクションと業務提携を結んでいました。小室の公式サイトを含むいくつかのアーティストのサイト運営にも携わり、音楽イベントや音楽作品においても影響力を持っていました。例として「YAMAHA EOS SOUND CONTEST98」への協賛や、アニメ「デジモンアドベンチャー」のキャラクターソングにアドバイサーとして参画したことがあります。

TK SEQUENCE

TK SEQUENCEは、「tetsuya komuro SEQUENCE 1101〜5」とも呼ばれ、小室哲哉が所有するレコーディングスタジオの運営や機材管理を行っていました。このスタジオは東京都内のマンションのフロアを借り、全室にテレビモニターが設置されているという独自の設備が特徴でした。小室は自身のスタジオを持つ理由として、高額なスタジオレンタルのコストを挙げ、結果的にプライベートスタジオの必要性を感じていました。

TK ENTERTAINMENT SERVE

略称「TK E SERVE」は、小室プロデュース作品のCMやプロモーションビデオを手掛けていた事務所で、イベント限定の音楽ユニットtk-trapもプロデュースしていました。

Prime Direction TK Room

小室のメインマネジメント事務所であるアンティノス・マネジメントから委託を受けて、1996年以降、エイベックス発の作品に関連する原盤や映像制作を行っていました。

tetsuya komuro rise

この事務所は1995年3月に設立され、主に華原朋美や木根尚登などのアーティストのプロデュースやマネジメントを行っていました。

かつて所属していたアーティスト

TK stateには、小室哲哉をはじめとして、宇都宮隆、木根尚登、阿部薫、久保こーじなど多くのアーティストが関連していました。また、MKトラップやMUSEUMなど、多様な音楽ユニットも活動していました。

TK stateは、音楽プロデューサー小室哲哉の多彩な才能を支えるための重要な基盤となり、日本の音楽シーンに大きな影響を与えました。

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