TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-

TM NETWORK|TM_NETWORK CONCERT -Incubation Period-

TM NETWORK|TM_NETWORKが2012年にリリースした映像作品『TM NETWORK|TM_NETWORK CONCERT -Incubation Period-』は、約4年ぶりのコンサートの模様を収めた作品です。この映像は、2012年4月に行われた日本武道館での公演から、特に2日目のステージを中心に収録されています。

リリースの背景

グループのメンバーは、キーボードを担当する小室哲哉、ボーカルの宇都宮隆、エレキギターとアコースティックギターを担当する木根尚登の三人に加え、サポートメンバーとして鈴木俊彦（エレクトリック・ギター）とRuy（ドラムス）が参加しています。映像作品の総演出は小室が手掛け、オリジナルのセッティングや演出が施されています。

このコンサートは、設定上TM NETWORK|TM_NETWORKが未来から過去に戻り、2012年の公演を行っているという独特の物語性があり、ミュージカル的なアプローチが含まれているため、一般的なライブとは異なる演出が特徴です。実際、ライブ中のMCはほとんどなく、アンコールも存在しません。

ステージ構成と楽曲

『Incubation Period』は、2日間にわたった公演の前編と後編に分けられています。特に注目すべきなのは、セットリストの構成が前編と後編で異なる点です。前編は4月24日のパフォーマンスが中心で、後編は4月25日の公演が核となっています。

コンサートで演奏された楽曲には、デビュー曲の「SEVEN DAYS WAR」や、新曲「I am」などが含まれています。これらの曲は、観客との一体感を生み出し、TM NETWORK|TM_NETWORKの強烈なファンベースを証明しています。各曲の演奏部分は、小室のキーボードソロや、一時的に機材トラブルを起こす演出など、緊張感のある展開も取り入れられています。

Blu-rayの影響

この映像作品は、TM NETWORK|TM_NETWORKにとって初めてのBlu-rayリリースとなり、オリコンのデイリーチャートで1位、ウィークリーで3位を獲得しました。DVDもウィークリーで9位を記録し、18年ぶりに映像作品としてのチャートインを達成しました。そのため、ファンにとって非常に記念すべき作品となっています。

さらに、Blu-ray版には撮り下ろしのフォトギャラリーも収録されており、コンサートの舞台裏や迫力あるパフォーマンスの瞬間を楽しむことができます。

総括

『TM NETWORK|TM_NETWORK CONCERT -Incubation Period-』は、ただのコンサート映像に留まらず、演出やストーリー性にこだわった独自の作品です。ファンだけでなく、音楽ファンにとっても楽しめる要素が詰まった映像作品となっています。次回のアップデートに期待しつつ、TM NETWORK|TM_NETWORKの音楽の魅力を再確認していくことができる、貴重な記録です。

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