TMN final live LAST GROOVE (映像作品)

TMN final live LAST GROOVE

TMN final live LAST GROOVE（ティーエムエヌ・ファイナル・ライブ・ラスト・グルーヴ）は、1994年8月1日に日本の音楽ユニットTMNによってリリースされたライブ映像作品です。この映像は、1994年5月18日と19日に東京ドームで開催されたTMNのラストライブを収録しており、VHSやLDだけでなく、2000年や2003年のDVD再リリースも含まれています。さらに、2019年5月22日にはDVDに加え、Blu-ray Discとしても再リリースされ、ファンの熱い支持を受けています。

メンバーとサポート

このライブには、以下の主要メンバーが参加しました：

• - 小室哲哉（シンセサイザー、グランドピアノ、ドラムス）
• - 宇都宮隆（ボーカル、アコースティックギター）
• - 木根尚登（エレクトリック・ギター、アコースティックギター、エレクトリックピアノ、コーラス）

また、以下のサポートメンバーも参加しました：

• - 葛城哲哉（エレクトリック・ギター、コーラス）
• - 北島健二（エレクトリック・ギター）
• - 阿部薫、山田亘（ドラムス）
• - 浅倉大介（キーボード）
• - 松本孝弘（エレクトリック・ギター）

松本は当日の演奏に参加しましたが、肖像権の問題により、その部分は初リリースではカットされています。ただし、後の再リリース版では完全に収録されており、幻の演奏とも称されています。

ライブの背景

このライブのコンセプトは、「第1期プロジェクトの終了」をテーマにしており、ただの解散を表現するのではなく、ドキュメンタリーとしてしっかりとプロデュースされたものでした。特に、小室が宇都宮と木根に感謝の意を示したことが印象的で、慎重にスタッフを選んだ結果、視覚的にも音響的にも優れたライブを実現することができました。

このプロジェクトのスタートは1993年の大晦日のこと。小室は元マネージャーの立岡にTMNを解散したいという意向を伝え、そこから秘密裏に準備が進められました。当初は日本武道館で開催される予定でしたが、最終的には東京ドームでの開催が決定しました。これは、他アーティストによるライブが中止されたため、迅速に会場を押さえることができたのです。

ライブの演奏と収録曲

ライブの内容は非常に多様で、特に注目すべきは、通常アレンジを加えるTMNの楽曲をほぼオリジナル通りに演奏した点です。1日目と2日目では演奏される曲がほぼ異なり、ゲスト参加した浅倉と松本のパフォーマンスも大きな魅力でした。

収録曲の中には、『金曜日のライオン』や『GET WILD '89』、宇都宮のソロアルバムからも選ばれた楽曲があり、その多くがCD版としてもリリースされています。特に、2日目に演奏された未市販の楽曲『TIMEMACHINE』も注目され、後のツアーで再演されるきっかけとなりました。

ただし、ライブ中の小さなハプニングは編集によってカットされたため、観客からの反響もありましたが、制作側の判断で映像として出すのは困難だったといいます。

終演後、映像の中に木根がサングラスを外すシーンが収録される予定だったものの、ディレクターの判断で却下されたというエピソードもあり、ライブ全体がファンにとっても特別な思い出となっています。

TMN final live LAST GROOVEは、単なるライブ映像に留まらず、その後のFNANKAの活動に影響を与え、多くの音楽ファンに期待をもたらす作品となりました。

もう一度検索