TVプレイバック

TVプレイバック

『TVプレイバック』は、1985年から1989年にかけてフジテレビ系列で放送されたクイズ番組で、萩本欽一が司会を務め、松田朋恵がアシスタントを担当しました。この番組は『欽ちゃんの仮装大賞』以外のレギュラー番組から約半年間の休養を経た萩本が復帰するきっかけとなり、毎週日曜日の夜に30分間公開収録されていました。

番組の特徴

当初、タイトルの「プレイバック」の通り、過去の出来事や映像に基づいたクイズが出題されていました。視聴者は懐かしい記憶を辿りながら楽しんで解答し、当時の社会情勢に関するクイズも多く取り扱われました。しかし、番組が進むに連れて、クイズの内容は多様化し、さまざまな形式の問題が出題されるようになりました。

重要な出演者

特に注目されたのは、ザ・ドリフターズのメンバーが2週間ごとにゲスト解答者として出演したことです。萩本とドリフターズの共演は、過去に激しい視聴率争いを繰り広げたこともあり、視聴者にとって印象深いとされる要因です。レギュラー解答者の石田純一と向井亜紀も、この番組で広く知られるようになり、石田は後にトレンディドラマでブレイクしました。

クイズの内容

番組内では複数のコーナーが設けられ、各回で異なる形式のクイズが行われました。

オープニングクイズ

オープニングでは、参加者の記憶を試す形式の「キミ!その時何してた?」などがありました。このコーナーでは、出題された選択肢の中から答えを選びましたが、後期になると選択肢が一つずつ示されて判断を求められる形になりました。

他のコーナー

「ファーストチャンス！」では、ゲストに関する3択クイズが出題され、正解者とゲストがポイントを山分けしました。「よ〜く見てみよう」や「Oh!シネマ」では映画のシーンを観た後の記憶力を試されたり、ストーリーの展開を予測したりしました。また、「HiHi（ハイハイ）ポイント」では解答者が挙手して答える形式のクイズもありました。

特に「ババぬきショック!」では、観客のアンケートを基にした回答を探し、正解ボードに赤く点滅する「ババ」の回答を避けるゲームが人気でした。ヒットソング関連のクイズもあり、番組の締めくくりとして楽しまれていました。これら多様なコーナーは視聴者を飽きさせることなく、毎回新鮮さを提供していました。

放送の終了

1989年5月21日には番組は終了し、3年7ヶ月の歴史に幕を下ろしました。後を引き継いだのは、萩本の後輩である関根勤が司会を務める『クイズ!早くイッてよ』でした。

制作とネット局

『TVプレイバック』はフジテレビと千代田企画の共同制作であり、青森テレビやテレビ岩手、四国放送などの系列外の局でも放送されるなど、広く多くの視聴者に親しまれていました。視聴率を争った事例もあり、そのクイズスタイルや出演者の魅力で多くのファンに支持を受けた作品となりました。

このように、『TVプレイバック』は日本のクイズ番組の草分けとして、今でも多くの人々に記憶され続けています。

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