TeraPad

TeraPadは、Windowsプラットフォームで動作するテキストエディターです。日本語圏では長年にわたり多くのユーザーに利用されており、テキストエディターという歴史の長いカテゴリの中でも、専門書籍が出版されるほど親しまれています。

インターフェースはSDI（シングルドキュメントインターフェース）ですが、テラコレクションというツールを使用することで、MDI（マルチドキュメントインターフェース）として利用することも可能です。

TeraPadという名称は、作者である寺尾進氏に由来しています。同じくテキストエディターのTera Term（寺西高氏が開発）とは名前が似ていますが、両ソフトウェア間には一切の関連性はありません。初期バージョンでは、メニューにアイコンがなく、その後追加されたアイコンも現在のものとは異なっていました。2012年11月12日にバージョン1.09がリリースされた後、長らく更新が止まっていましたが、2022年10月16日にWindows 11環境下での不具合報告を受け、約10年ぶりに最新版が公開されました。

特徴

TeraPadには、以下のような豊富な機能が搭載されています。

• - 排他制御: 複数のプログラムから同時に編集することを防ぎ、データ破損を防ぎます。
• - アンドゥ・リドゥ: 編集操作の「元に戻す」「やり直す」が可能です。
• - 検索・置換: 文字列の検索や置換を簡単に行えます。
• - 矩形選択: 矩形範囲でテキストを選択できます。
• - 行番号・桁ルーラー表示: 行番号や桁数を表示し、編集をサポートします。
• - 画面分割インターフェース: 画面を分割して複数のファイルを同時に表示できます。
• - オートインデント: コードの構造に合わせて自動的にインデントを調整します。
• - タブ・空白文字によるインデント: タブや空白文字を利用した一括インデント編集が可能です。
• - ドラッグ&ドロップ編集: ファイルやテキストをドラッグ&ドロップで編集できます。
• - 禁則処理: 行頭禁則や行末禁則などの設定が可能です。
• - IME再変換: 日本語入力中に確定した文字を再変換できます。
• - エスケープシーケンス表示: タブ、空白文字、改行コード、EOFマークなどを可視化表示します。
• - 編集モードによる構文色分け: 標準、INI、Delphi、Visual Basic、HTML、CSS、JavaScript、Perl、PHP、Ruby、C/C++、Java、HSP、BATなど、さまざまな言語の構文を色分け表示します。
• - 引用行の色分け表示: 引用符を任意に設定し、引用行を色分け表示できます。
• - URL/メールアドレス自動認識: URLやメールアドレスを自動的に認識し、関連付けられたアプリケーションを起動できます。
• - 外部プログラム起動: コマンドラインにファイルパスを渡して外部プログラムを起動できます。
• - DDEによるブラウザプレビュー: 動的データ交換（DDE）により、ウェブブラウザでプレビューできます。
• - 標準入力の取り込み: 他のプログラムの標準出力を取り込みます。
• - 各種文字コード対応: 改行コード（CR+LF・CR・LF）や、日本語周りの文字コード（Shift-JIS、Unicode、UTF-8、UTF-8N、EUC-JP、JIS）を指定できます。
• - 文字コード自動認識: 文字コードを自動認識し、認識したコードで保存できます。
• - 印刷・プレビュー: 編集内容を印刷、プレビューできます。
• - プラグインによる機能拡張: プラグインにより、さまざまな機能を追加できます。

注釈

• - TeraPadは、シンプルながらも多機能なテキストエディターです。
• - 長年更新が途絶えていましたが、最新版がリリースされました。

出典

• - 詳細は、公式サイトや関連書籍をご参照ください。

関連項目

• - テキストエディター
• - テキストエディタの一覧

外部リンク

• - 公式サイト

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