TestDaF

TestDaF（テストダフ）とは

TestDaF（Test Deutsch als Fremdsprache）は、ドイツのTestDaF-Institutが実施するドイツ語の語学検定試験です。主に、ドイツ語圏の高等教育機関への入学を希望する、ドイツ語を母語としない人を対象としています。この試験は、ドイツ語による高等教育を受ける能力があるかどうか、そしてどの程度の能力があるのかを評価するために用いられます。英語圏におけるIELTSやTOEFLに相当する試験と考えると理解しやすいでしょう。

レベル分け

TestDaFの結果は、TDN（TestDaF-Niveaus）と呼ばれる3段階のレベルで評価されます。TDNはドイツ語の能力レベルを示しており、数値が大きいほど高いレベルであることを意味します。最高レベルはTDN 5です。

TDN 3（レベル 3）
TDN 4（レベル 4）
TDN 5（レベル 5）

ヨーロッパ言語共通参照枠（CEFR）との対応関係はおおむね以下の通りです。

TDN 3：B2レベル（ドイツ語の講義をおおむね理解できる）
TDN 4：B2～C1レベル（ドイツ語での議論に参加し、対話内容を理解できる）
TDN 5：C1レベル（複雑な内容や抽象的な概念をドイツ語で研究し、学術的な運用ができる）

試験の流れ

TestDaFは、以下の4つのセクションで構成されています。

1. Leseverstehen（読解）: 60分、30問
2. Hörverstehen（聴解）: 40分、25問
3. Schriftlicher Ausdruck（文章表現、書き問題）: 60分、1問
4. Mündlicher Ausdruck（口述表現、会話力）: 30分、7問

試験時間の間には休憩が設けられています。ドイツ国内で受験した場合、試験結果は通常6週間以内に郵送で通知されます。

受験料

ドイツ国内での受験料は175ユーロです。この料金には、受験料と結果証明書1枚の発行手数料が含まれています。追加の証明書が必要な場合は、1枚につき20ユーロが別途必要となります。

他のドイツ語検定との違い

TestDaFと他のドイツ語検定（例えば、ドイツ語技能検定試験）との大きな違いは、評価方法にあります。ドイツ語技能検定試験は、レベル別に試験内容が異なり、合否で評価されます。一方、TestDaFでは、すべての受験者が同じ問題に取り組み、その結果がレベルとして評価されます。つまり、TestDaFは、受験者のドイツ語能力をより詳細に把握するための試験と言えるでしょう。

まとめ

TestDaFは、ドイツ語圏の大学への留学を目指す人々にとって、自身のドイツ語能力を証明するための重要な試験です。TestDaFで一定以上のレベルを取得することで、入学資格を得られる大学も多くあります。留学を検討している方は、TestDaFの受験を視野に入れて学習計画を立てることをお勧めします。

外部リンク

* TestDaF-Institut

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