Thank You For…

岩田さゆりのデビューアルバム『Thank You For…』：多彩な才能が織りなす音楽世界

岩田さゆりの記念すべきファーストアルバム『Thank You For…』は、聴く者の心を掴むバラエティ豊かな楽曲群と、数々の才能が集結した豪華な制作陣によって彩られた作品です。デビュー作にして、完成度の高さは高く評価されており、彼女の音楽的才能と可能性を存分に感じさせる内容となっています。

アルバム収録楽曲は、それぞれの楽曲が個性を放ちながらも、全体として統一感のある世界観を構築しています。特に注目すべきは、小松未歩と上原あずみという、日本の音楽シーンを代表する女性シンガーソングライターによる楽曲提供です。

小松未歩は「ひとりじゃない」と「不機嫌になる私」の作詞・作曲を担当。彼女の繊細かつ力強いメロディーと、共感を呼ぶ歌詞は、多くのリスナーの心を揺さぶることでしょう。「不機嫌になる私」は、後に小松未歩自身のアルバム『小松未歩 8 〜a piece of cake〜』でもセルフカバーされています。

一方、上原あずみは「First Love」の作詞を担当。彼女らしい美しく切ない歌詞と、FEEL SO BADのメンバーである大橋雅人氏と山口昌人氏を起用したバンドサウンドが見事に融合し、楽曲に深みを与えています。

さらに、元DEENの宇津本直紀氏による作曲も2曲収録。「最後のラブレター」と「ヒトリゴト」では、彼のメロディーセンスが岩田さゆりの歌声と見事に調和し、聴き手の心に響く感動的な楽曲を生み出しています。

その他にも、小林正範氏、富樫・冷水氏、畑真也氏、後藤康二氏といった、実力派作曲家たちが楽曲を提供。作詞には凛々氏、佐々木美和氏、加藤沙香菜氏といった多彩な作家陣が参加し、アルバム全体に多様な表現が凝縮されています。

編曲も、鎌田真吾氏、Dr.Terachi,Pierrot Le Fou、Shuntaro、MissTy、林良氏（organs café）など、数々のヒット曲を手がけてきた実力派アレンジャーたちが担当。それぞれの楽曲に最適なアレンジが施され、楽曲の世界観を最大限に引き出しています。

参加ミュージシャンにも注目です。加藤沙香菜（organs cafe）、小松未歩といったヴォーカリストを始め、有永浩二氏、増崎孝司氏（DIMENSION）、Shuntaro氏、須崎晟大朗氏、小澤正澄氏、新津健二氏、小野塚晃氏（DIMENSION）など、日本の音楽シーンを支える実力派ミュージシャンたちが、それぞれの持ち味を活かした演奏でアルバムを彩っています。ストリングスアレンジにはTAMA MUSIC Stringsが参加するなど、細部にまでこだわった制作体制が伺えます。

『Thank You For…』は、岩田さゆりの才能と、それを支える多くのアーティストたちの熱意が凝縮された、まさに「感謝」の気持ちがあふれる、聴き応えのある一枚です。デビューアルバムとしてこれだけのクオリティの作品を発表できたことは、彼女の今後の活躍を予感させるものと言えるでしょう。

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