Uターン (アルバム)

松田優作のアルバム『Uターン』は、1978年8月25日にビクター音楽産業から発売されました。これは彼にとって2枚目のアルバムであり、東宝レコードからビクターへの移籍後初の作品となります。全編曲とプロデュースは大野雄二が手掛け、都会的で洗練されたサウンドが特徴です。

アルバムには、以下のような楽曲が収録されています。

Uターン
ストリッパーの子守唄
あいつを撃つな〜広島シージャック 川藤に…
日暮れの風唄
あさって野郎
ひとよ酒
うわきのブルース
心臓のハードパンチ
夏の流れ

「あいつを撃つな〜広島シージャック 川藤に…」は、1970年に発生した瀬戸内シージャック事件をテーマにした楽曲で、事件の犯人の実名が歌詞に織り込まれています。また、「夏の流れ」は、松田優作が出演した映画『殺人遊戯』の挿入歌として使用されました。

アルバムの制作には、ユー&エクスプロージョン・バンドが演奏で参加しており、大野雄二自身もキーボードで参加しています。その他、市原康（ドラム）、岡沢章（ベース）、松木恒秀（ギター）、ラリー寿永（パーカッション）、ジェイク・H・コンセプション（サキソフォン）など、豪華なミュージシャンが名を連ねています。

『Uターン』は、松田優作の俳優としてのイメージとは異なる、歌手としての魅力が詰まった作品です。大野雄二による洗練されたアレンジと、松田優作の情感豊かな歌声が融合し、聴く者を都会的なムードへと誘います。また、収録されている楽曲のテーマも幅広く、松田優作の表現力の高さを感じることができます。このアルバムは、1997年2月21日に復刻版CDが発売され、現在でも多くの音楽ファンに愛されています。

参加ミュージシャン
キーボード: 大野雄二 (YAMAHA CS-80, CP-70 ほか)
ドラム: 市原康
ベース: 岡沢章
ギター: 松木恒秀
パーカッション: ラリー寿永
サキソフォン: ジェイク・H・コンセプション

制作スタッフ
編曲: 大野雄二
プロデューサー: 大野雄二、飯田則子（日本テレビ音楽）
ディレクター: 高垣健（FLYING DOG）
エンジニア: 伊豫部富治、野見山静夫
プロダクション・コーディネーター: 島田義三（日本テレビ音楽）、砂田有子、佐藤祀夫（六月劇場）、山西道広（六月劇場）
セッション・コーディネーター: 末松孝義（ユーカンパニー）
収録スタジオ: サウンドシティ
制作: 日本テレビ音楽、P.M.P
製作・発売: ビクター音楽産業

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