U195 (潜水艦)

U-195 (IXD1型潜水艦)

U-195は、第二次世界大戦中のドイツ海軍の潜水艦であり、IXD1型に属します。この艇は、戦争中期の1943年10月から1944年4月にかけて、補給潜水艦としての機能を果たすために改造されました。具体的には、魚雷発射管が撤去され、252トンの貨物を積載できるようになりました。この改造は、当時の戦略において非常に重要な役割を果たしました。

U-195は1941年5月15日にブレーメンのAG・ヴェーザー社で起工され、1942年4月8日に進水、同年9月5日にハインツ・ブッフホルツ少佐の指揮の下で就役しました。特徴的な推進機関としては、初めは6基の魚雷艇用ディーゼルエンジンを搭載していましたが、過熱等のトラブルにより、最終的には2基の2,200馬力のMAN製ディーゼルエンジンに置き換えられました。姉妹艦のU-180は1944年にビスケー湾で沈没したため、U-195は孤立した存在となりました。

哨戒任務

第1次哨戒

U-195は1943年3月20日にキールを出発し、南アフリカ連邦沖の海域へ進みました。この航海でU-195は2隻の敵船を沈め、さらに1隻に損傷を与えました。特に注目すべきは、4月11日に実施された航海中に、米国のリバティ船ジェームズ・W・デンヴァーを攻撃し、艇に穴を開けて沈めたことです。この船は巨大な貨物を積載しており、その損失は連合軍にとって重大でした。続けて、5月6日には別のリバティ船サミュエル・ジョーダン・カークウッドを攻撃し、その後もケープ・ネディックに対して攻撃を行いました。

第2次哨戒

その後、U-195は1944年8月24日にボルドーを出港し、12月28日にバタヴィアに到着しました。このには127日間の任務を伴いました。第3次の哨戒では、他のUボートへの補給を目的とし、インド洋での活動を行いました。この任務は1945年1月19日にバタヴィアを出発し、3月4日に戻りました。

日本海軍への接収

1945年5月にドイツが降伏した後、U-195は日本海軍に接収され、伊号第五百六潜水艦となりました。艦長を含む乗員はドイツ海軍からのもので、戦争末期に運用されましたが、その活動は限られたものでした。最終的にはスラバヤで終戦を迎え、その後インドネシア人民治安軍に接収されるも、イギリス軍により奪還されました。1946年2月にはバリ海で海没処分となりました。

U-195の戦歴は、2隻を撃沈し、さらに1隻に損傷を与えたというものであり、その総トン数は14,391トンに及びます。この艦の運命は、當時の戦争の激しさを物語っています。

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