UCCコーヒー博物館

UCCコーヒー博物館

兵庫県神戸市中央区、ポートアイランドにあるUCC上島珈琲株式会社が運営する企業博物館です。コーヒーを専門に扱った博物館としては国内で唯一無二の存在として知られています。

新型コロナウイルスの影響により、2020年3月から一時休館が続いていますが、2026年夏頃の再開館を目指し、現在リニューアルの準備が進められています。

館内には、在神戸ジャマイカ名誉領事館も設けられています。

沿革

UCCコーヒー博物館のルーツは、1981年に開催された神戸ポートアイランド博覧会に出展されたUCC上島珈琲のパビリオン「UCCコーヒー館」に遡ります。このパビリオンはコーヒーカップを模したユニークな外観でした。博覧会終了後、この施設は現在の「UCCコーヒー博物館」と名称を改め、コーヒーをテーマにした専門博物館として営業を開始しました。

1986年には大規模な改装が行われ、施設の建物はコーヒー文化発祥の地とされるイスラム圏のモスクを思わせる外観へと生まれ変わりました。そして、コーヒー学の確立とコーヒー文化の普及を目的として、翌1987年10月1日にリニューアルオープンしました。この10月1日は「国際コーヒーの日」にあたり、記念すべき開館日となりました。

当館は、日本博物館協会および兵庫県博物館協会の会員館です。

展示内容

館内の展示は、コーヒーの奥深い世界を多角的に理解できるよう構成されています。コーヒーの「起源」、「栽培」、「流通」、「加工」、「文化」、「情報」という6つの主要なテーマに沿って、それぞれの段階を分かりやすく紹介しています。

また、企画展などに利用される特別展示室では、UCCの企業ヒストリーなども紹介されています。

付帯施設

喫茶室「コーヒーロード」：博物館に併設された喫茶室です。ここでは、トルコ式のターキッシュ・コーヒーなど、国内ではなかなか味わうことのできない珍しい種類のコーヒーを楽しむことができます。
コーヒーセミナー：月に一度、博物館が主催する形で開催されています。美味しいコーヒーの淹れ方など、コーヒーに関する様々な知識や技術を学ぶ絶好の機会です。
ミュージアムショップ：コーヒー関連の商品などが販売されています。
在神戸ジャマイカ名誉領事館：館内に設置されています。

館内での写真撮影は許可されていますが、三脚の使用やフラッシュ撮影は禁止されていますのでご注意ください。

施設概要

常設展示室（6つのテーマ別展示）
特別展示室（UCCヒストリーなど）
喫茶室「コーヒーロード」
ミュージアムショップ
在神戸ジャマイカ名誉領事館

建物概要

竣工：1987年
設計・施工：竹中工務店
延床面積：1,980平方メートル

交通アクセス

神戸新交通ポートアイランド線（ポートライナー）の南公園駅で下車し、徒歩約1分の場所にあります。

周辺情報

神戸市立青少年科学館
神戸コンベンションコンプレックス
ワールド本社
神戸ポートターミナル

リニューアル後の新たな姿での再開が待たれます。

もう一度検索