UFC 108

UFC 108: エヴァンス vs. シウバ 大会詳報

2010年1月2日、ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナにて開催されたUFC 108は、当初、アンデウソン・シウバやアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラといったスター選手を起用したカードが検討されていましたが、複数の選手の負傷欠場により、メインイベントはラシャド・エヴァンス対チアゴ・シウバのライトヘビー級戦に変更されました。

この大会は、数々のアクシデントに見舞われた点も特徴の一つと言えるでしょう。当初予定されていたウラジミール・マティシェンコ対スティーブ・キャントウェルのライトヘビー級戦は、キャントウェルの欠場により中止。さらに、ブロック・レスナーとシェイン・カーウィンのヘビー級タイトルマッチは、レスナーの病状回復が間に合わず、UFC 106からの延期を経て、再び延期されるという事態となりました。

メインイベントでは、エヴァンスがシウバを3-0の判定で下し、ライトヘビー級タイトルマッチ進出への道を切り開きました。注目を集めたのは、メインイベントだけではありませんでした。ウェルター級戦では、ポール・デイリー選手の体重超過により、172ポンドのキャッチウェイトバウトとして開催されました。

この大会では、日本の格闘技界から注目すべき出来事も起きました。PRIDEライト級王者として活躍した五味隆典選手が来場し、UFCとの契約締結が発表されたのです。これは、日本の格闘技ファンにとっても大きなニュースとなりました。

試合結果の詳細を見ていきましょう。プレリミナリィカードからメインカード、そして各賞まで、大会を盛り上げた全ての試合を振り返ります。

プレリミナリィカード

第1試合（ライト級）：ハファエロ・オリヴェイラ ○ vs × ジョン・ガンダーソン (判定3-0)
第2試合（ウェルター級）：ジェイク・エレンバーガー ○ vs × マイク・パイル (2R TKO)
第3試合（ミドル級）：マーク・ムニョス ○ vs × ライアン・ジェンセン (1R TKO)

Spike中継カード

第4試合（ライト級）：コール・ミラー ○ vs × ダン・ローゾン (1R サブミッション)
第5試合（ウェルター級）：マルティン・カンプマン ○ vs × ジェイコブ・ヴォルクマン (1R サブミッション)

メインカード

第6試合（ヘビー級）：ジュニオール・ドス・サントス ○ vs × ギルバート・アイブル (1R TKO)
第7試合（ライト級）：ジム・ミラー ○ vs × ドゥエイン・ラドウィック (1R サブミッション)
第8試合（ライト級）：サム・スタウト ○ vs × ジョー・ローゾン (判定3-0)
第9試合（キャッチウェイト 172ポンド）：ポール・デイリー ○ vs × ダスティン・ヘイズレット (1R KO)
第10試合（ライトヘビー級）：ラシャド・エヴァンス ○ vs × チアゴ・シウバ (判定3-0)

各賞

ファイト・オブ・ザ・ナイト：サム・スタウト vs. ジョー・ローゾン
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：ポール・デイリー
* サブミッション・オブ・ザ・ナイト：コール・ミラー

受賞選手には、それぞれ50,000ドルのボーナスが贈られました。

UFC 108は、当初の予定とは異なる展開となりましたが、数々のドラマを生み出した、記憶に残る大会となりました。エヴァンスの勝利、五味選手のUFC参戦、そして予想外の展開など、様々な要素が絡み合い、総合格闘技ファンの心を掴んだと言えるでしょう。様々な情報源から得た情報を元に、この大会を振り返ることができました。 各試合の結果、そして大会全体を彩った出来事を通して、UFCという舞台の激しさ、そして魅力を再確認できたと言えるでしょう。

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