UFC 165

UFC 165: 記憶に残る激闘の夜

2013年9月21日、カナダ・オンタリオ州トロントのエア・カナダ・センターは、熱狂的なファンの熱気に包まれていた。UFC 165、この夜、世界中から注目が集まる総合格闘技の祭典が開催されたのだ。

本大会の目玉は、何と言ってもUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチとUFC世界バンタム級暫定タイトルマッチ。王者ジョン・ジョーンズと挑戦者アレクサンダー・グスタフソン、そしてヘナン・バラオンとエディ・ワインランドという、実力伯仲のトップファイターたちが激突するカードは、ファンの期待を大きく膨らませた。さらに、元EliteXC世界バンタム級王者ウィルソン・ヘイスがUFCにデビューを果たしたことも、大きな話題となった。

当初予定されていたカードには変更もあった。マーク・ボーチェックの代わりにジェシー・ロンソン、山本KID徳郁の代わりにウィルソン・ヘイスが出場するなど、いくつかの変更はあったものの、大会全体の熱気は全く損なわれることはなかった。

熱戦が繰り広げられた全試合

大会は、序盤から激しい攻防が展開された。ヘビー級、バンタム級、ライト級など、様々な階級の選手たちが、その技とパワーを存分に見せつけた。KO、判定、TKOなど、試合結果も様々で、会場のボルテージは常に最高潮に達していた。

特に注目を集めたのは、メインカードの試合だろう。ハビブ・ヌルマゴメドフの圧倒的な勝利、フランシス・カーモンの貫禄勝ち、そしてブレンダン・シャウブの鮮やかな一本勝ちなど、いずれも記憶に残る名勝負ばかりであった。

そして、いよいよメインイベント。ジョン・ジョーンズとアレクサンダー・グスタフソンのUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ。5ラウンドにも及ぶ死闘は、最後まで目が離せない展開だった。両選手とも激しい打撃戦とグラウンド戦を繰り広げ、どちらが勝ってもおかしくない接戦となった。最終的に、ジョン・ジョーンズが判定勝ちを収め、6度目の防衛に成功した。この試合は、多くのファンや専門家から高い評価を受け、ファイト・オブ・ザ・ナイトに選出された。

一方、ヘナン・バラオンはエディ・ワインランドを相手に、圧巻のパフォーマンスで勝利。見事、2度目の防衛に成功し、ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを獲得した。また、ミッチ・ガニョンは、鮮やかなサブミッションで勝利し、サブミッション・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

各賞受賞者には5万ドルのボーナスが贈呈された。このUFC 165は、まさに記憶に残る、最高の一夜となった。

大会結果詳細

以下、各試合の結果をまとめる。

アーリープレリム

第1試合：ダニエル・オミェランチェク ○ vs. ナンドール・ゲルミーノ × (3R 3:18 KO)
第2試合：アレックス・カセレス ○ vs. ローランド・デローム × (判定2-1)
第3試合：ミチェル・プラゼレス ○ vs. ジェシー・ロンソン × (判定2-1)

プレリミナリーカード

第4試合：ジョン・マクデッシ ○ vs. レニー・フォート × (1R 2:01 KO)
第5試合：ミッチ・ガニョン ○ vs. ダスティン・キムラ × (1R 4:05 TKO)
第6試合：スティーブン・トンプソン ○ vs. クリス・クレメンツ × (2R 1:27 TKO)
第7試合：ウィルソン・ヘイス ○ vs. アイヴァン・メンジバー × (判定3-0)
第8試合：マイルズ・ジュリー ○ vs. マイク・リッチ × (判定2-1)

メインカード

第9試合：ハビブ・ヌルマゴメドフ ○ vs. パット・ヒーリー × (判定3-0)
第10試合：フランシス・カーモン ○ vs. コンスタンティノス・フィリッポウ × (判定3-0)
第11試合：ブレンダン・シャウブ ○ vs. マット・ミトリオン × (1R 4:06 TKO)
第12試合：ヘナン・バラオン ○ vs. エディ・ワインランド × (2R 0:35 TKO) ※バラオンが2度目の防衛に成功
第13試合：ジョン・ジョーンズ ○ vs. アレクサンダー・グスタフソン × (判定3-0) ※ジョーンズが6度目の防衛に成功

各賞

ファイト・オブ・ザ・ナイト：ジョン・ジョーンズ vs. アレクサンダー・グスタフソン
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：ヘナン・バラオン
サブミッション・オブ・ザ・ナイト：ミッチ・ガニョン

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