UFC 187

UFC 187: ジョンソン vs. コーミエ 大会詳細レポート

2015年5月23日、ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナにて、世界中から格闘技ファンが熱視線を注ぐUFC 187が開催されました。この大会では、UFC世界ライトヘビー級王座決定戦とUFC世界ミドル級タイトルマッチという2つのタイトルマッチが組まれ、世界中の格闘技ファンを熱狂の渦に巻き込みました。さらに、当時キャリア11戦全勝という無敗記録を誇っていたイスラム・マカチェフのUFCデビュー戦も予定されており、大会前から大きな注目を集めていたのです。

予想外のカード変更劇

しかし、大会直前にはいくつかのアクシデントに見舞われました。負傷やその他の理由により、当初予定されていた対戦カードに変更が余儀なくされたのです。具体的には、ショーン・スペンサー選手と対戦予定だったコルビー・コヴィントン選手、ハビブ・ヌルマゴメドフ選手と対戦予定だったジョン・マクデッシー選手への変更、そして何よりも衝撃的だったのは、当初ライトヘビー級王座決定戦でアンソニー・ジョンソン選手と対戦予定だったジョン・ジョーンズ選手が欠場し、代わりにダニエル・コーミエ選手が対戦相手となったことです。これらの変更は、大会全体の動向に少なからず影響を与えたと言えるでしょう。

白熱の試合展開

これらの変更にもかかわらず、UFC 187は非常にエキサイティングな大会となりました。アーリープレリム、プレリミナリーカード、そしてメインカードと、各試合が白熱した展開を見せ、会場の雰囲気は最高潮に達しました。

特に注目を集めたのは、もちろんタイトルマッチです。ミドル級タイトルマッチでは、クリス・ワイドマン選手がビクトー・ベウフォート選手を1ラウンドTKOで下し、3度目の防衛に成功しました。一方、ライトヘビー級王座決定戦では、ダニエル・コーミエ選手がアンソニー・ジョンソン選手を3ラウンド、リアネイキドチョークで絞め落として王座獲得を成し遂げました。この試合は、大会を象徴する激闘の一つとして記憶されています。

その他の試合でも、イスラム・マカチェフ選手の華々しいUFCデビュー戦や、アンドレイ・アルロフスキー選手とトラヴィス・ブラウン選手によるファイト・オブ・ザ・ナイトに輝く激闘など、見どころ満載でした。

結果概要

以下に、各試合の結果をまとめます。

アーリープレリム

第1試合：○ ジャスティン・スコギンズ vs. × ジョシュ・サンポ (判定3-0)
第2試合：○ イスラム・マカチェフ vs. × リオ・クンツ (2R リアネイキドチョーク)

プレリミナリーカード

第3試合：○ コルビー・コヴィントン vs. × マイク・パイル (判定3-0)
第4試合：－ ローズ・ナマユナス vs. － ニーナ・アンサロフ (アンサロフ選手の体調不良により中止)
第5試合：○ ハファエル・ナタル vs. × ユライア・ホール (判定2-1)
第6試合：○ キム・ドンヒョン vs. × ジョシュ・バークマン (3R 肩固め)
第7試合：○ ジョン・ドッドソン vs. × ザック・マコウスキー (判定3-0)

メインカード

第8試合：○ ジョセフ・ベナビデス vs. × ジョン・モラガ (判定3-0)
第9試合：○ アンドレイ・アルロフスキー vs. × トラヴィス・ブラウン (1R TKO)
第10試合：○ ドナルド・セラーニ vs. × ジョン・マクデッシー (2R TKO)
第11試合：○ クリス・ワイドマン vs. × ビクトー・ベウフォート (1R TKO) ※ワイドマン選手が3度目の防衛に成功
第12試合：○ ダニエル・コーミエ vs. × アンソニー・ジョンソン (3R リアネイキドチョーク) ※コーミエ選手が王座獲得に成功

大会表彰

大会後には、以下の選手が表彰されました。

ファイト・オブ・ザ・ナイト：アンドレイ・アルロフスキー vs. トラヴィス・ブラウン
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト：ダニエル・コーミエ、クリス・ワイドマン

受賞者には、それぞれ5万ドルのボーナスが授与されました。

UFC 187は、予想外のカード変更や白熱の試合展開、そして新たなチャンピオンの誕生など、数々のドラマが凝縮された、記憶に残る大会となりました。

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