コルビー・コヴィントン

コルビー・コヴィントンの激動の人生：レスリングからUFC王者、そして物議を醸す言動まで

コルビー・コヴィントン (Colby Covington) は、1988年2月22日生まれのアメリカ合衆国出身の総合格闘家です。カリフォルニア州クローヴィス出身で、現在はMMAマスターズに所属しています。元UFC世界ウェルター級暫定王者という輝かしい経歴を持つ一方、その挑発的な言動や数々のトラブルから、常に注目を集める存在でもあります。

レスリングから総合格闘技へ

コヴィントンは、高校時代からレスリングで頭角を現し、オレゴン州王者に輝くなど、類まれな才能を示しました。アイオワ・セントラル・コミュニティ・カレッジ、そしてアイオワ大学へと進学するも、私生活での問題からオレゴン州立大学へ転校。それでもなお、NCAAディビジョン1のオールアメリカンに選出されるなど、レスリング界で成功を収めました。その後、アメリカン・トップチームのオーナーであるダン・ランバートにレスリングコーチとして招聘されたことがきっかけとなり、総合格闘技の世界へと足を踏み入れます。2012年にはプロとして総合格闘技デビューを果たしました。

UFCでの活躍と暫定王座獲得

2014年、UFCデビュー戦で勝利を収めたコヴィントンは、その後も着実に勝利を重ねていきます。しかし、キャリア初黒星を喫した試合では、試合前に肋骨を骨折していたことが明らかになり、そのタフさを垣間見せることになります。ランキング上位選手との対戦でも勝利を重ね、2018年にはUFC 225でハファエル・ドス・アンジョスを破り、UFC世界ウェルター級暫定王者に輝きました。

暫定王座剥奪と王者への挑戦

しかし、鼻の手術の影響により、正規王者タイロン・ウッドリーとの統一戦を欠場。暫定王座を剥奪されてしまいます。約1年2か月ぶりの復帰戦では見事勝利を収めますが、その後、カマル・ウスマンとのタイトルマッチでは惜しくも敗北。激しい打撃戦を展開し、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞するも、王座獲得とはなりませんでした。ウスマンとの再戦でも敗れ、その後もホルヘ・マスヴィダルとの激闘を制するなど、トップ戦線で戦い続けますが、レオン・エドワーズとのタイトルマッチでも敗北を喫しました。2024年にはホアキン・バックリーに敗れ、キャリア初の連敗を経験しています。

物議を醸すトラッシュトークと数々のトラブル

コヴィントンは、その卓越した実力だけでなく、過激なトラッシュトークでも知られています。ブラジルでの試合後には地元観客を侮辱する発言で物議を醸し、他の選手とも度々衝突。ファブリシオ・ヴェウドゥムとの乱闘騒ぎや、カマル・ウスマンとの確執、そしてホルヘ・マスヴィダルとのトラブルなど、数々の事件を起こしてきました。マスヴィダルとの事件では、コヴィントンがマスヴィダルに襲撃され、傷害を負うという事態にまで発展しています。

トランプ大統領との関係

コヴィントンは、ドナルド・トランプ大統領の熱烈な支持者として知られており、「Make America Great Again|Make_America_Great_Again」の帽子をトレードマークとして着用しています。大統領との面会を果たしたことはもちろん、試合前には激励を受け、試合後には電話で祝勝を受けるなど、強い結びつきを見せています。

コルビー・コヴィントンという人物像

コヴィントンの行動には賛否両論ありますが、その実力と闘志は誰もが認めるものがあります。トラッシュトークで敵を作りながらも、チームメイトからは好意的に語られる一面も持ち合わせています。常に物議を醸し出し、注目を集め続けるコヴィントンは、これからもUFCという舞台で、その存在感を示し続けることでしょう。

戦績と獲得タイトル

コヴィントンは、レスリングでNJCAA王者、グラップリング世界選手権で優勝、UFC世界ウェルター級暫定王者という輝かしい経歴を持っています。UFCではファイト・オブ・ザ・ナイトを2回受賞しており、その高い実力を証明しています。

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