UFC 277

UFC 277: ペーニャ vs. ヌネス 2 大会詳細レポート

2022年7月30日、テキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センターにおいて、世界中から注目を集めたUFC 277が開催されました。この大会の目玉は、なんといってもUFC世界女子バンタム級タイトルマッチ王者ジュリアナ・ペーニャと挑戦者アマンダ・ヌネスによるリマッチ、そしてUFC世界フライ級暫定王座決定戦、ブランドン・モレノ対カイ・カラ＝フランスでした。両タイトルマッチ以外にも、多くの注目選手が出場し、会場は熱気に包まれました。

大会を彩った激闘の記録

大会は、アーリープレリミナリーカードから始まり、ライトヘビー級、ウェルター級、バンタム級など、様々な階級の選手たちがその実力を披露しました。オリオン・コシとブラッド・ダイヤモンドの試合では、コシの体重超過によりウェルター級から変更となったものの、判定勝ちで勝利を収めました。ニコラエ・ネグメレアヌはイーホル・ポティエリアを2ラウンドTKOで下すなど、迫力ある試合が展開されました。

プレリミナリーカードでは、ドラッカー・クロース、ハムディ・アブデルワハブ、ドリュー・ドーバー、アレックス・モロノらが勝利を掴み取りました。特にドーバーはハファエル・アウベスを左ボディブローでKO勝利し、会場を沸かせました。

メインカードでは、マゴメド・アンカラエフ、アレッシャンドリ・パントージャ、セルゲイ・パブロビッチが圧巻のパフォーマンスで勝利しました。パントージャは、アレックス・ペレスを1ラウンドでネッククランクで仕留める鮮やかな勝利を収めました。

そして、いよいよメインイベント。先にフライ級暫定王座決定戦が行われ、ブランドン・モレノがカイ・カラ＝フランスを3ラウンドTKOで下し、王座獲得を決めました。この試合は、ファイト・オブ・ザ・ナイトにも選出され、両選手に賞金5万ドルが贈られました。

そして、誰もが待ち望んでいたペーニャ対ヌネス2。両者の激しい攻防が5ラウンドに渡り繰り広げられ、最後はヌネスが判定勝ちで王座奪還を果たしました。

大会結果概要

以下に、各試合の結果を簡単にまとめます。

アーリープレリミナリーカード:

オリオン・コシ vs. ブラッド・ダイヤモンド：コシ 判定勝ち (3-0)
ニコラエ・ネグメレアヌ vs. イーホル・ポティエリア：ネグメレアヌ 2R TKO勝ち
ジョセリン・エドワーズ vs. キム・ジヨン：エドワーズ 判定勝ち (2-1)
マイケル・モラレス vs. アダム・フューギット：モラレス 3R TKO勝ち

プレリミナリーカード:

ドラッカー・クロース vs. ラファ・ガルシア：クロース 判定勝ち (3-0)
ハムディ・アブデルワハブ vs. ドンテイル・メイエス：アブデルワハブ 判定勝ち (2-1)
ドリュー・ドーバー vs. ハファエル・アウベス：ドーバー 3R KO勝ち
アレックス・モロノ vs. マシュー・セメルスバーガー：モロノ 判定勝ち (3-0)

メインカード:

マゴメド・アンカラエフ vs. アンソニー・スミス：アンカラエフ 2R TKO勝ち
アレッシャンドリ・パントージャ vs. アレックス・ペレス：パントージャ 1R ネッククランク勝ち
セルゲイ・パブロビッチ vs. デリック・ルイス：パブロビッチ 1R TKO勝ち
ブランドン・モレノ vs. カイ・カラ＝フランス（UFC世界フライ級暫定王座決定戦）：モレノ 3R TKO勝ち
アマンダ・ヌネス vs. ジュリアナ・ペーニャ（UFC世界女子バンタム級タイトルマッチ）：ヌネス 判定勝ち (3-0)

受賞:

ファイト・オブ・ザ・ナイト：ブランドン・モレノ vs. カイ・カラ＝フランス
* パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト：ドリュー・ドーバー、アレッシャンドリ・パントージャ

UFC 277は、記憶に残る名勝負が数多く生まれた、まさに伝説的な大会となりました。各選手の勇姿、そしてその熱戦は、多くのファンの心に深く刻まれたことでしょう。

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