UFC 76

UFC 76: Knockout 大会詳報

2007年9月22日、アメリカ合衆国カリフォルニア州アナハイムのホンダセンターにて、世界的な総合格闘技団体UFCの大会、UFC 76: Knockoutが開催されました。本大会は、複数の注目カードが組まれ、多くの観客と格闘技ファンの注目を集めました。しかし、大会タイトルが『ノックアウト』にもかかわらず、ノックアウト勝ちによる試合は一つもありませんでした。

メインイベントと注目選手

大会のメインイベントでは、かつてライトヘビー級を席巻したチャック・リデル選手が復帰戦に臨みました。しかし、対戦相手のキース・ジャーディン選手に判定で敗れ、復帰戦を白星で飾ることはできませんでした。

この大会では、日本の格闘技ファンにも馴染み深いPRIDEミドル級で活躍した強豪、マウリシオ・ショーグン選手と中村和裕選手がUFCに初参戦しました。両選手共に、UFC初陣を勝利で飾ることはできず、それぞれ敗戦を喫しました。

また、それまで無敗を誇っていたチアゴ・タバレス選手も、タイソン・グリフィン選手との対戦で判定負けを喫し、プロデビュー以来続いていた連勝記録が途絶えました。この試合は接戦となり、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞する激闘となりました。

さらに、ウィウソン・ゴヴェイア選手とジェイソン・ランバート選手のライトヘビー級マッチは、ゴヴェイア選手の負傷により残念ながら中止となりました。

試合結果詳細

大会では、プレリミナリィカードとメインカード合わせて9試合が行われました。以下に主な試合結果を示します。

プレリミナリィカード

第1試合：マット・ワイマン ○ vs. × 小見川道大 (判定3-0)
第2試合：クリスチャン・ウェリッシュ ○ vs. × スコット・ジャンク (1R 3:19 ヒールホールド)
第3試合：ジェレミー・スティーブンス ○ vs. × ディエゴ・サライバ (判定3-0)
第4試合：リッチ・クレメンティ ○ vs. × アンソニー・ジョンソン (2R 3:05 チョークスリーパー) ※ジョンソンの体重超過によりキャッチウェイトに変更

メインカード

第5試合：タイソン・グリフィン ○ vs. × チアゴ・タバレス (判定3-0)
第6試合：リョート・マチダ ○ vs. × 中村和裕 (判定3-0)
第7試合：ジョン・フィッチ ○ vs. × ディエゴ・サンチェス (判定2-1)
第8試合：フォレスト・グリフィン ○ vs. × マウリシオ・ショーグン (3R 4:45 チョークスリーパー)
第9試合：キース・ジャーディン ○ vs. × チャック・リデル (判定2-1)

大会表彰

大会では、以下の選手が表彰されました。

ファイト・オブ・ザ・ナイト：タイソン・グリフィン vs. チアゴ・タバレス
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：該当者なし
サブミッション・オブ・ザ・ナイト：フォレスト・グリフィン

各受賞者には40,000ドルのボーナスが授与されました。

まとめ

UFC 76: Knockoutは、多くの番狂わせや接戦が展開された大会となりました。期待された選手が敗北を喫する一方で、新たなスターの誕生を示唆する試合もありました。大会タイトルとは裏腹にKO決着はゼロという結果となり、今後のUFCの動向に注目が集まりました。

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