UFC on FOX 7

UFC on FOX 7: 激闘の夜、サンノゼに幕を上げる

2013年4月20日、カリフォルニア州サンノゼのHPパビリオンは、熱狂的なファンの熱気に包まれていた。世界最大の総合格闘技団体UFCによるイベント、UFC on FOX 7の開催日である。この大会のメインイベントは、当時UFC世界ライト級王者であったベン・ヘンダーソンと、強豪挑戦者ギルバート・メレンデスのタイトルマッチ。両雄の激突に、世界中のファンが熱い視線を注いでいた。

新星たちのデビューとベテランの意地

本大会は、タイトルマッチ以外にも多くの見どころがあった。オリンピックレスリングで銀メダルを獲得した実績を持つヨエル・ロメロ、キャリア14戦無敗のロレンツ・ラーキン、そしてStrikeforceワールドグランプリ王者で11戦全勝のダニエル・コーミエが、UFCデビューを飾ったのだ。彼らのUFC初陣は、世界中のファンにとって大きな注目を集める出来事であった。
ベテラン勢も、その実力を存分に見せつけた。特に、マット・ブラウンとジョーダン・メインのウェルター級マッチは、激しい打ち合いが続き、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞するほどの白熱した試合となった。

衝撃のKO劇と接戦のタイトルマッチ

大会では、数々のKO劇が観客を魅了した。アンソニー・ヌジョクアニの左フックによるKO勝利、ヨエル・ロメロの跳び膝蹴りからのパウンドによるKO勝利など、衝撃的なフィニッシュが飛び出した。また、ジョシュ・トムソンによる右ハイキックからのパウンドによるKO勝利は、ノックアウト・オブ・ザ・ナイトに輝いた。
一方、メインイベントのタイトルマッチは、5ラウンドに渡る激戦となった。ヘンダーソンとメレンデスは、互いに一歩も譲らず、最後まで攻め続けた。判定の結果、ヘンダーソンが2-1で勝利し、3度目の防衛に成功したものの、その接戦ぶりは多くのファンの記憶に刻まれた。

大会結果詳細

以下、各試合の結果を詳細に記す。表記は「勝者 vs. 敗者」とし、勝敗、ラウンド、時間、方法を記載する。

アーリープレリム
第1試合：ヨエル・ロメロ vs. クリフォード・スタークス 1R 1:32 KO（跳び膝蹴り→パウンド）
第2試合：アンソニー・ヌジョクアニ vs. ロジャー・ボウリング 2R 2:52 KO（左フック）

プレリミナリーカード
第3試合：TJ・ディラショー vs. ウゴ・ヴィアナ 1R 4:22 TKO（パウンド）
第4試合：ホルヘ・マスヴィダル vs. ティム・ミーンズ 3R終了 判定3-0
第5試合：ジョセフ・ベナビデス vs. ダレン・ウエノヤマ 2R 4:50 KO（左ボディブロー）
第6試合：マイルズ・ジュリー vs. ラムジー・ニジェム 2R 1:02 KO（右フック）
第7試合：チャド・メンデス vs. ダレン・エルキンス 1R 1:08 KO（右フック→パウンド）
第8試合：フランシス・カーモン vs. ロレンツ・ラーキン 3R終了 判定3-0

メインカード
第9試合：マット・ブラウン vs. ジョーダン・メイン 2R 1:00 TKO（グラウンドの肘打ち）
第10試合：ジョシュ・トムソン vs. ネイト・ディアス 2R 3:44 TKO（右ハイキック→パウンド）
第11試合：ダニエル・コーミエ vs. フランク・ミア 3R終了 判定3-0
第12試合：ベン・ヘンダーソン vs. ギルバート・メレンデス 5R終了 判定2-1（47-48、48-47、48-47）

各賞
ファイト・オブ・ザ・ナイト：マット・ブラウン vs. ジョーダン・メイン
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：ジョシュ・トムソン、ヨエル・ロメロ
* サブミッション・オブ・ザ・ナイト：該当者なし

各受賞選手には5万ドルのボーナスが授与された。

カード変更

負傷などにより、いくつかのカード変更があった。詳細は公式サイト等を参照のこと。

UFC on FOX 7は、新旧のスター選手たちの活躍、そして白熱した試合の数々によって、記憶に残る大会となった。

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