UPM (企業)

UPMキュンメネ株式会社：世界をリードする林産企業

UPMキュンメネ株式会社（UPM）は、フィンランド・ヘルシンキに本社を置く、グローバルに展開する林産企業です。世界45カ国に現地法人、12カ国に生産拠点を構え、その歴史は実に15世紀後半のフランスまで遡ります。長い歴史と革新的な技術を背景に、世界的な規模で事業を展開し、2015年度には製紙業界で世界第6位、フィンランド企業では1位の売上高を記録しました。

歴史と変遷

UPMは、1996年にキュンメネ社やレポラ社など複数の企業が合併して誕生しました。そのルーツをたどると、北フランスの製紙工場までさかのぼる、まさに歴史ある企業と言えるでしょう。長い歴史の中で、企業買収や合併を繰り返し、事業内容も拡大。2012年にはRFID事業を売却するなど、事業ポートフォリオの最適化にも積極的に取り組んできました。

多角的な事業展開

UPMは、伝統的な製紙・製材事業に加え、粘着ラベル原反やバイオマス、バイオケミカルを利用した幅広い製品群を開発・販売しています。持続可能な社会への貢献を目指し、環境に配慮した製品開発にも力を入れています。主要な市場はドイツ、北米、イギリス、フィンランドなどです。

日本におけるUPM

日本市場においても、UPMは1975年から代理店を通じて事業を展開し、1980年には株式会社化されました。その後、2004年にはUPMの組織再編に伴い、「UPMキュンメネ・ジャパン株式会社」として再スタート。現在では、東京と仙台に拠点を持ち、出版・カタログ用紙、特殊紙、粘着ラベル原反などの紙製品や木材製品を日本の顧客に提供しています。

未来への展望

UPMは、持続可能な林業と革新的な製品開発によって、今後も世界をリードする林産企業としての地位を維持していくでしょう。環境問題への配慮や、技術革新への取り組みは、企業の成長を支える重要な要素となっています。多角的な事業展開とグローバルなネットワークを活かし、更なる成長が期待されます。ナスダック・ヘルシンキ証券取引所に上場しており、OMXヘルシンキ25銘柄の一つにも選ばれていることから、その企業価値の高さがうかがえます。

まとめ

UPMキュンメネ株式会社は、長い歴史と革新的な技術を背景に、世界的な林産企業として確固たる地位を築いています。多角的な事業展開、持続可能な社会への貢献、そしてグローバルなネットワークは、今後の更なる発展を約束するでしょう。日本市場においても、高品質な製品とサービスを提供し続けることが期待されています。

もう一度検索