USコロミエ

ユニオン・スポルティヴ・コロミエ・ラグビー

クラブ概要

ユニオン・スポルティヴ・コロミエ・ラグビー（Union Sportive Colomiers Rugby）は、フランスのオート＝ガロンヌ県に位置する都市、コロミエを本拠地とするプロフェッショナルラグビーユニオンクラブです。通称はUSコロミエと呼ばれ、フランス国内リーグシステムの2部に位置するラグビー・プロD2に所属しています。

創設と歴史

USコロミエは1915年に創設された、1世紀以上の長きにわたる歴史を持つ伝統あるクラブです。創設以来、フランス国内のラグビーリーグで活動を続け、特に1990年代後半から2000年にかけてクラブの歴史上最も輝かしい時期を迎えました。

黄金期とその功績

クラブの黄金期は、国際舞台と国内トップリーグの両方で顕著な成績を収めたことで特徴づけられます。1998-99シーズンには、ヨーロッパのクラブ王者を決定する最高峰の大会であるハイネケンカップ（現在のヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ）において、決勝まで勝ち進む快挙を達成し、準優勝という輝かしい成績を残しました。続く1999-2000シーズンには、フランス国内のトップリーグ（当時のフランス選手権、現在のトップ14）でも決勝に進出しましたが、惜しくも敗れ、準優勝に終わりました。この時期のUSコロミエは、フランス国内はもとより、ヨーロッパ全土にその名を轟かせる強豪として認識されていました。

日本人選手の在籍

USコロミエは、日本のラグビーファンにとって非常に馴染み深いクラブの一つです。これは、過去に日本代表としても活躍した複数の著名な日本人選手が在籍していたためです。具体的には、ウイングとして活躍した吉田義人氏、フォワードの斉藤祐也氏、そしてスタンドオフやセンターとしてプレーした岩渕健輔氏が、USコロミエでのプレー経験を持っています。彼らがフランスのプロフェッショナルな環境で挑戦したことは、日本のラグビー界においても重要な出来事として記憶されており、USコロミエへの関心を高める要因となりました。

現在のチームとリーグでの挑戦

現在、USコロミエはフランスラグビーの2部リーグであるプロD2で活動しています。プロD2は多くの才能ある選手が集まり、競争が非常に激しいリーグです。USコロミエは、この厳しい環境の中でトップ14への復帰を目指し、毎シーズン熱戦を繰り広げています。現在のチームスコッドには、ポルトガル代表のロドリゴ・マルタ選手やヴィンセント・ピント選手、スペイン代表のマーティン・アロンソ選手、トンガ代表のアンジェロ・ツイタヴキ選手など、各国の代表経験を持つ選手や、チームの中心として活躍する選手が多数所属しています。彼らの活躍が、チームのパフォーマンスを支えています。

チームを彩った歴代のタレント

USコロミエの長い歴史を通じて、多くの優れた選手たちがこのクラブでプレーしました。前述の日本人選手のほか、ハイネケンカップ準優勝などクラブの黄金期を築いた選手たちや、その後のキャリアで国際的に名を馳せた選手たちが多数在籍しています。代表的な歴代所属選手には、日本代表のロバート・ゴードン氏、フィジー代表のヴェレニキ・ゴネヴァ氏、フランス代表のトマス・ロハス氏やヨーラム・モエファナ氏、サモア代表のヘンリー・タエフ氏やアファ・アモサ氏、トンガ代表のウィリ・ローファイ氏、ルーマニア代表のマリウス・アントネスク氏やオタル・トゥラシビリ氏、イタリア代表のエドアルド・ゴリ氏などが名を連ねます。これらの選手たちは、それぞれが持つ才能と国際的な経験をチームにもたらし、USコロミエの歴史に豊かな彩りを加えてきました。