VIZITORS

VIZITORS（ヴィジターズ）

VIZITORSは、日本の音楽プロデューサー小室哲哉とフランスの電子音楽の先駆者ジャン・ミッシェル・ジャールによって結成された音楽ユニットで、正式名称は「THE VIZITORS」である。彼らは1997年に出会い、その後、音楽のコラボレーションを通じて新たなビジョンを生み出していった。

ユニットの誕生

小室とジャールは、互いの音楽活動に対する考え方や将来のビジョンを知っていたため、出会った瞬間に強い共感を覚えた。特に、彼らは国や年齢にかかわらず、お互いの音楽に対する情熱を通じて深く結びつくことができたと言える。

彼らの初めての共同作業は、1998年にフランスで行われたFIFAワールドカップの公式主題歌である「TOGETHER NOW」であった。この楽曲は、彼らの名義「JEAN MICHEL JARRE & TETSUYA "TK" KOMURO」としてリリースされた。また、パリのエッフェル塔前で開催された「RENDEZ-VOUS '98 ELECTRONIC NIGHT」では、観衆数百万を前に圧巻のパフォーマンスを披露した。

コラボレーションの深化

「TOGETHER NOW」の制作には、歌手OLIVIAが参加しており、さらにパリ祭のイベントではglobeのマーク・パンサーや吉田麻美がゲストとして登場した。このように、多くのアーティストとのコラボレーションを通じて、小室とジャールの関係はさらに深化していった。

基本的なメロディをジャンが構築し、アレンジなどのプロデュースを小室が行うというスタイルが確立されていった。彼らの音楽は、互いの強みを引き出し合う形で、独自のサウンドを生み出していった。

ユニットの発展と解散

2000年の大晦日には、イベント「Rendez-vous in Space 2001」に合わせて「THE VIZITORS」としてのユニットが公式に結成される。ジャールはRojam Entertainmentのアドバイザーに就任し、アルバムやワールドツアーの計画が持たれたが、現実にはアルバムはイギリスで発売されたものの、その後すぐに中止となり、ツアーも実現しないまま、ユニットは自然消滅してしまった。

ディスコグラフィ

Unforgettableな楽曲を残したVIZITORSのディスコグラフィは以下の通り：

• - JEAN MICHEL JARRE & TETSUYA "TK" KOMURO名義

- 「TOGETHER NOW」（1998年、Epic／ESCA-6954）
- 『PARIS LIVE "ELECTRONIC NIGHT"』（1998年、Sony Music Associated Records／AICT-1027）
- CD・VTR形式、共にTK1998に付き添って販売された。

• - THE VIZITORS名義

- 『RENDEZ-VOUS IN SPACE OKINAWA 010101』（2001年、COUSTEAU／0018-1）
- 廃盤となっている。

まとめ

VIZITORSは、国際的な音楽家が集う中で新たな音楽の可能性を追求したユニットであり、その活動は今でも多くのファンに記憶されている。彼らの音楽的な遺産は、様々な形で生き続けており、未来のアーティストたちに影響を与え続けることだろう。

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