Vodafone 705SH

Vodafone 705SH / SoftBank 705SH：薄型軽量で人気を博したロングセラーモデル

Vodafone 705SH、後にSoftBank 705SHとして販売されたこの端末は、シャープが開発したW-CDMA/GSM方式の携帯電話です。2006年6月14日に発売され、ボーダフォン時代には「SLIMIA」という愛称で親しまれていました。発売から1年以上経過してもなお、ソフトバンクの端末の中で週間売上台数1位を維持し続けた異例のロングヒット商品です。

人気の理由

この端末が人気を博した主な要因は、その薄さと軽さにあります。厚さ17mm、重さ104gというスリムなデザインは、当時の携帯電話のトレンドを捉えていました。また、「980円端末」として手頃な価格で提供されたことも、人気を後押ししました。後継機の登場や在庫の減少により徐々にランキングから姿を消しましたが、その人気は衰えることなく、長期間にわたって多くのユーザーに愛用されました。

主なサービス・機能

705SHは、薄型軽量ながらも充実した機能を搭載していました。

ステンレスシートキー: 一体型のキーパッドを採用し、スタイリッシュなデザインを実現。
ミュージックプレイヤー: Music Managerを使用し、音楽を楽しむことが可能。
着うたフル: フルサイズの着信メロディを設定可能。
Vアプリ (現S!アプリ): 様々なアプリケーションを利用可能。
TVコール: テレビ電話機能を利用可能。
Bluetooth: ワイヤレス通信を利用可能。
赤外線機能: 赤外線通信を利用可能。
カスタムスクリーン: 画面のカスタマイズが可能。
でか文字モード: 大きな文字表示で視認性を向上。
ケータイShoin4: テキスト入力が快適に。
QRコード読み取り・作成: QRコードの読み取り・作成が可能。
Vodafone live! CAST (現S!CAST): 情報チャンネルを利用可能。
Vodafone Address Book (現S!アドレスブック): アドレス帳を便利に利用可能。
デルモジ表示: 絵文字表示に対応。
電子コミック: 電子コミックを閲覧可能。
顔認証機能: 顔認証によるロック解除が可能。

ソフトバンクによるマイナーチェンジ

ボーダフォン日本法人の買収後、705SHはソフトバンク仕様に変更されました。主な変更点として、「Y!」ボタンの設置やカラー変更、背面サブ液晶のハーフミラー仕様への変更が挙げられます。これにより、「Vodafone 705SH」と「SoftBank 705SH」として区別されるようになりました。なお、「SLIMIA」の名称はSoftBank 705SHになってからはカタログなどから消えましたが、CMなどでは引き続き使用されていました。

特徴

この端末の最大の特徴は、その薄さと軽さです。ステンレスシートキーの採用により、スタイリッシュなデザインを実現しました。また、Vodafone Address BookやちかチャットなどのBluetooth通信機能や、Vodafone live! CASTなど、当時の3Gサービスに対応していました。GUIカスタマイズ機能も搭載していましたが、カメラ撮影用のライトが省かれていたり、音楽再生用のスピーカーが通話用レシーバーと兼用になっているなどの制約もありました。

iPod nanoとのセット販売

2006年9月には、SoftBank 705SHとiPod nano（2GB）のセットが販売されました。スーパーボーナス加入が条件でしたが、iPod nanoの定価よりも安く販売された店舗もあり、話題となりました。

付属品とオプション

付属品
リチウムイオンバッテリー
急速充電器
ユーソリティソフトウェアCD-ROM

オプション
マイク付液晶オーディオリモコン&イヤホン(白)
卓上ホルダー
アナログ変換ケーブル
シガーライター充電器

不具合情報

2006年7月28日: 特定の文字を入力すると画面が固まる、または強制再起動する不具合が報告されました。
2015年10月9日: 2016年1月1日以降、日時が正しく表示されない不具合が報告されました。

関連情報

ソフトバンクモバイルの端末一覧
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