Vuze

Vuze (ヴューズ) : 高機能Bit[[Torrent]]クライアント

Vuzeは、Windows、Mac OS X、Linux、FreeBSDといった様々なプラットフォームに対応した、オープンソースのBit[[Torrent]]クライアントです。GNU General Public Licenseに基づいて配布されており、Java仮想マシンがインストールされた環境であれば利用可能です。

歴史

2003年、Vuze, Inc（旧Zureus, Inc）がコアデベロッパーとして開発を開始しました。当初はAzureus（アズレウス）という名称でSourceForge.netにて公開され、SWTを用いた実験的なソフトウェアとしてスタートしましたが、その後の進化を経て、SourceForge.netを代表するプロジェクトの一つに成長しました。

現在では、Bit[[Torrent]]クライアントとしての核となるAzureusと、動画共有やチャットといった機能を提供するGUIであるVuzeが組み合わさった構成となっています。

機能

Vuzeは、標準的なBit[[Torrent]]クライアントよりも大幅に機能が強化されており、豊富なプラグインによって機能を拡張できる点が大きな特徴です。I2PやTorといった匿名通信プロトコルにも対応しています。

以下に、Vuzeの主な機能について解説します。

ダウンロードのレジューム: ダウンロードの中断・再開はもちろん、エラーによってダウンロード情報が失われた場合でも、自動的に進捗を計算して再開できます。
詳細なTorrent情報表示: 接続中のピア一覧、ファイルの断片の取得状況、通信中のピース情報など、詳細な情報をグラフィカルに表示できます。ファイルごとの優先度設定も可能です。
プロトコルの暗号化: 通信を暗号化することで、セキュリティを高めることができます。ただし、この機能はプロトコルを暗号化するだけであり、匿名性を保証するものではありません。
Swarm: ピアとの通信状況を視覚的に表示する機能です。
Torrentファイル作成: ウィザード形式で簡単にTorrentファイルを作成できます。また、Azureus自体がトラッカーの役割も果たすため、Torrentファイルを作成後すぐに配布できます。
レーティング (プラグイン): Torrentファイルごとに5段階評価やコメントを共有する機能です。
UPnP (プラグイン): UPnP対応ルータを利用している場合、自動的にポートを割り当てる機能です。
UPnP Media Server (プラグイン): メディアファイルの共有をサポートする機能です。
分散データベース (プラグイン): ネットワークを介して情報を共有するための分散データベース機能です。
LAN Peer Finder (プラグイン): 通常のネットワークに加えて、LAN内部でAzureusネットワークを構築する機能です。
Azureus Update (プラグイン): ソフトウェア本体やプラグインのバージョンアップを自動的に行う機能です。Torrentネットワークを使用し、ブラウザを起動することなくアップデートできます。
SMS Notifications (プラグイン): ダウンロードの完了状況などをSMSで通知する機能です。
Web UI (プラグイン): HTTP通信を通じて、外部からAzureusを操作する機能です。

Azureusの名前の由来

旧名称である「アズレウス」は、南米原産のヤドクガエル科の一種である「コバルトヤドクガエル」（学名：Dendrobates azureus）の種名に由来しています。Vuzeのシンボルマークには、このコバルトヤドクガエルが描かれています。この名称は、共同開発者であるTyler Pitchford氏によって命名されました。

まとめ

Vuzeは、豊富な機能とプラグインによる拡張性を備えた、非常に強力なBit[[Torrent]]クライアントです。匿名通信や詳細な情報表示、ファイル共有など、高度な機能を求めるユーザーにとって、非常に有用なツールとなるでしょう。

外部リンク

Vuze公式サイト
公式フォーラム
SourceForge.net: Azureus
* Azureus wiki

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