W21K

W21Kは、京セラによって開発され、KDDIおよび沖縄セルラー電話の各auブランドから販売されたCDMA 1X WIN方式の携帯電話です。この端末は、特に携帯電話を初めて使うユーザーや、頻繁に高度な機能を必要としないライトユーザー層を主なターゲットとしていました。

デザインと特徴

W21Kは、当時のCDMA 1X WINモデルの中で最も薄い端末として登場しました。そのスリムなデザインは、持ち運びやすさを重視するユーザーにとって大きな魅力でした。ディスプレイにはシャープ製のCGシリコン液晶が採用され、画面表示にはNECのFontAvenueが用いられています。また、京セラ独自の「でか文字」表示機能が搭載されており、文字が大きく見やすく表示されるため、視認性が高く、特に高齢者や視力の弱いユーザーにも使いやすい設計となっていました。

この端末は、音声通話を中心とした利用を想定しており、EZナビウォークや外部メモリには対応していません。これらの機能を省くことで、シンプルで使いやすい操作性を実現し、初心者でも容易に利用できるように配慮されていました。

対応サービスと機能

W21Kは、以下のサービスと機能をサポートしていました。

EZ「着うた」: 着信メロディをダウンロードして設定できるサービス。
EZチャンネル: さまざまな情報コンテンツをストリーミング形式で視聴できるサービス。
ムービーメール(S/M/L): 動画をメールで送受信できる機能。
EZムービー(S/M/L): 動画コンテンツを再生できる機能。
EZアプリ (BREW): BREWプラットフォームで動作するアプリケーションを利用できる機能。
ペタメモ: テキストメモを作成・保存できる機能。
メディアプレーヤー: 音楽や動画などのメディアファイルを再生できる機能。

これらの機能は、基本的なコミュニケーションやエンターテイメントをカバーしており、ライトユーザーのニーズに応えるものでした。

その他の情報

W21Kは、過去に人気テレビ番組「run for money 逃走中」で使用されたことがあります。これは、端末の普及と利用状況を示すエピソードの一つです。

関連情報

W21Kの発展型として、W32Kがあります。W32Kは「簡単ケータイ」シリーズの第1号機であり、より操作性を重視した設計となっています。W21Kで培われた技術やユーザーインターフェースのノウハウが、W32Kの開発に活かされています。

外部リンク

W21K (KYOCERA)
* au by KDDI

W21Kは、その薄型軽量なデザインとシンプルな機能性で、多くのユーザーに支持されました。特に、初めて携帯電話を持つ人や、必要最低限の機能だけを使いたいというユーザーにとって、使いやすい端末でした。京セラの技術力とユーザーフレンドリーな設計思想が結実したモデルと言えるでしょう。

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