W32K

W32K：京セラが手掛けたauの簡単ケータイ

W32Kは、京セラが開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話のauブランドから発売されたCDMA 1X WIN方式の携帯電話です。このモデルは、2004年夏に登場した「W21K」をベースに、携帯電話の操作に不慣れな初心者や中高年層をターゲットとして開発された「簡単ケータイ」シリーズの第一弾として位置づけられています。2008年夏にW62PTが登場するまで、CDMA 1X WINに対応した唯一の簡単ケータイでした。

デザインと操作性

W32Kは、使いやすさを重視した設計が特徴です。メインディスプレイの下部には、あらかじめ登録した連絡先にワンタッチで発信できる「ワンタッチボタン」が配置されており、頻繁に連絡する相手への発信を簡単に行うことができます。また、表示文字を大きくする「でか文字」機能も搭載されており、視認性を高め、操作のしやすさを向上させています。

しかし、フレンドリーデザインには対応していません。これは、携帯電話の操作に不慣れな人にとって、一部の機能が直感的でない可能性があることを意味します。

機能の制限

W32Kは、ベースモデルであるW21Kの設計を受け継いでいるため、一部の機能には制限があります。具体的には、外部メモリ（miniSDカード、microSDカード、メモリースティック Duo、M2など）に対応しておらず、データの保存容量に限りがあります。また、EZ「着うたフル」、EZナビウォーク、EZ助手席ナビといったGPS機能を利用したサービスにも対応していません。ただし、EZアプリ（BREW）は利用可能です。

歴史

W32Kは2005年5月19日にKDDIと京セラから公式に発表され、同年6月17日に全国で一斉に発売されました。発売当時、簡単ケータイとしての使いやすさが評価されましたが、2012年7月22日、800MHz帯（旧800MHz帯・CDMA Band-Class 3）のサービスが停波したことにより、それ以降は利用できなくなりました。

関連情報

W32Kに関連する情報として、以下のものが挙げられます。

携帯電話：W32Kは携帯電話の一種であり、当時の携帯電話市場におけるauブランドの製品の一つです。
au（携帯電話）：W32KはKDDIのauブランドで販売された携帯電話です。
京セラ：W32Kは京セラによって開発されました。
CDMA 1X WIN：W32KはCDMA 1X WIN方式に対応した端末です。
A5517T：W32Kの後継として発売された簡単ケータイで、同じく初心者や高齢者向けの設計がされています。
W62PT：W32K以来のCDMA 1X WINに対応した簡単ケータイです。

参考情報

[京セラ]]公式サイト：[W32K
KDDI au公式サイト
* [KDDI]] au オンラインマニュアル：[W32K

W32Kは、そのシンプルさと使いやすさから、特定のユーザー層に支持されましたが、技術の進歩とともに、その役割を終えました。

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