W42SA

W42SA（だぶりゅーよんにーえすえー）

W42SAは、鳥取三洋電機（現・三洋テクノソリューションズ鳥取）が開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話の各auブランドから販売されたCDMA 1X WIN対応の携帯電話です。

概要

鳥取三洋電機初のCDMA 1X WIN端末として登場しました。最大の特徴は「スムースタッチ」と呼ばれる手書き認識機能です。キーパッド部分に内蔵された静電パッドを指でなぞることで、文字入力やメニュー操作、カメラ使用時のオートフォーカスロックなどが直感的に行えます。

また、セキュリティ機能として、あらかじめ登録した任意の図形（星やハートなど）をなぞることで、ロックナンバーの代わりに入力できる「スムースロック図形」も搭載しています。これにより、よりスムーズで安全な操作が可能になりました。

日本語入力システムには、ATOK for au＋APOTが採用されていますが、鳥取三洋製のWIN端末でこのシステムが搭載されたのはW42SAが最初で最後です。

特筆すべき点として、W42SAのSAR値は0.102W/kg（側頭部）と非常に低く、2014年12月時点においても、スマートフォンを含む歴代のau携帯電話の中で最も低い値となっています。

沿革

2006年3月29日：TELEC認証を取得。
2006年7月18日：JATE認定を取得。
2006年8月28日：KDDIおよび三洋電機（大阪）から公式発表。
2006年10月6日：発売開始。
2007年4月：販売終了。
2012年7月22日：L800MHz帯（旧800MHz帯・CDMA Band-Class 3）エリアでのサービスが停波。以降、2GHz帯（CDMA Band-Class 6）エリアのみでのサービス提供となりました。
2022年3月31日：同キャリアにおける3Gサービスの完全終了・停波に伴い、W42SAを含む全ての3G携帯電話が利用不可となりました。

不具合

発売後、いくつかの不具合が報告されましたが、ソフトウェアアップデートによって解消されました。

2006年10月31日: 着うたフルダウンロード中に電波状況が悪くなると、ダウンロードした楽曲が再生できない場合がある、また、一部の方法で作成したメールを送信しようとするとフリーズすることがあると発表されました。
2006年12月18日: 特定のアプリ（EZアプリ）利用後、データフォルダを操作し再起動するとデータが削除される場合がある、また、譲り受けたW42SAでEメールが受信できない場合があると発表されました。
2009年2月3日: 特定の着うたフル®を再生すると電源がリセットする場合があると発表されました。

これらの不具合は、ソフトウェアアップデートによって修正されました。

関連項目

携帯電話
au（携帯電話）
三洋電機
三洋電機コンシューマエレクトロニクス（現・三洋電機株式会社 CEビジネスユニット）
CDMA 1X WIN

外部リンク

W42SA(au) - ウェイバックマシン
KDDI au: オンラインマニュアル > W42SA
ケータイ新製品SHOW CASE au W42SA

注

本記事の情報は、公開当時の情報に基づいています。最新の情報については、各公式サイト等でご確認ください。

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