WELCOME BACK

『WELCOME BACK』は、1989年4月21日にミディから発売された矢野顕子のアルバムです。約1年間の育児休業を経て制作された復帰第一作であり、以前の作品と比較してジャズの要素が強く打ち出されているのが特徴です。

このアルバムでは、パット・メセニー（ギター）、ピーター・アースキン（ドラムス）、アンソニー・ジャクソン（ベース）といった、著名なジャズミュージシャンとのコラボレーションが実現しました。これらのミュージシャンとの共演が、アルバム全体の音楽性を大きく方向付けています。

収録曲は以下の通りです。

1. “It's For You”
Pat Metheny & Lyle Maysの楽曲のカバー。
原曲は『As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls』に収録。
矢野顕子はピアノとスキャットを担当。
Pat Metheny（ギター）、Peter Erskine（ドラムス）、Charlie Haden（ベース）が参加。
原曲よりもテンポが速く、後半に進むにつれてさらに加速するアレンジが施されています。

2. しんぱいなうんどうかい（Field Day）
作詞：糸井重里、作曲：矢野顕子

3. みのりのあきですよ（Autumn Song）
作詞：糸井重里、作曲：矢野顕子

4. 悩む人（A Worried Girl）
作詞・作曲：矢野顕子

5. ほんとだね。（It Will Take A Long Time）
作詞・作曲：矢野顕子

6. How Beautiful
作詞：仲畑貴志、作曲：矢野顕子
ソニーのコマーシャルソングとして使用されました。

7. かぜのひきかた（How To Catch Cold）
作詞：辻征夫、作曲：矢野顕子
辻征夫の詩に矢野顕子が曲をつけた作品。

8. "Hard Times Come Again No More"
作詞・作曲：Stephen Foster

9. Watching You
作詞：糸井重里・矢野顕子、作曲：矢野顕子
1990年にシングルカットされた『David』のカップリング曲となりました。

10. "Little Girl, Giant Heart"
* 作詞・作曲：矢野顕子・窪田晴男

『WELCOME BACK』は、矢野顕子の音楽的な幅広さと、常に新しい試みに挑戦する姿勢を示す作品と言えるでしょう。ジャズミュージシャンとの刺激的な交流を通して、新たな音楽境地を開拓した意欲作として、今も多くのファンに愛されています。

矢野顕子オフィシャルサイト

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