WIN HIGH SPEED

WIN HIGH SPEED（ウィン ハイスピード）は、KDDIおよび沖縄セルラー電話が展開していたauブランドの第3.5世代携帯電話サービスです。このサービスは、下り最大9.2Mbps、上り最大5.5Mbps（一部地域では下り6.1Mbps、上り3.6Mbps）の通信速度に対応していました。

2010年11月5日に、対応端末であるX-RAY（CDMA TSX06）とBRAVIA Phone S005（CDMA SO005）の発売と同時にサービスが開始されました。WIN HIGH SPEEDは、既存のCDMA 1X WIN（後のau 3G）サービスと共に、2022年3月31日にサービスを終了することが、2018年11月にKDDIから正式に発表されました。

サービス概要

WIN HIGH SPEEDは、従来のauのデータ通信方式であるCDMA2000 1xEV-DO Rev.A（PacketWIN Phase-II、下り3.1Mbps/上り1.8Mbps）を最大3本束ねることで高速化を実現しました。この技術により、最大下り9.2Mbps、上り5.5Mbpsの通信速度を可能にしたCDMA2000 1xEV-DO MC-Rev.A（CDMA2000 1xEV-DO Rev.B Phase-I）によるサービスです。利用には、WIN HIGH SPEEDに対応した端末が必要でした。

サービスエリア

サービスエリアは、従来のauエリア内で、複数の電波を運用している基地局がEV-DO MC-Rev.A（EV-DO Rev.B Phase-I）に対応することで利用可能となりました。非対応エリアでは、従来のEV-DO Rev.A方式などで接続が可能であり、通信可能なエリア自体は従来と変わりありませんでした。

ただし、エリアによって運用されている回線数が異なり、EV-DO MC-Rev.A（EV-DO Rev.B Phase-I）で接続できる場合でも、2本分の回線（下り6.2Mbps/上り3.6Mbps）の通信速度となる場合がありました。

料金体系

料金体系は、従来のWINサービス（後のau 3Gサービス）と同じであり、WIN HIGH SPEEDを利用することによる追加料金は発生しませんでした。従来のプランで高速通信を利用できる点が特徴でした。

その他

WIN HIGH SPEEDは、auの通信速度向上に貢献したサービスの一つであり、当時の高速データ通信を求めるユーザーのニーズに応えていました。

関連情報

CDMA 1X WIN
au (携帯電話)

外部リンク

Eメール・EZwebがさくさく使えるために 快適なエリア・通信品質をつくるために au - ウェイバックマシン（2010年12月3日アーカイブ分）
WIN HIGH SPEED KDDI用語集 KDDI株式会社
* 全国サービスエリア サービスエリア au

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