WWEクラウン・ジュエル

WWEクラウン・ジュエル：サウジアラビアのレスリング祭典

WWEクラウン・ジュエルは、世界的に有名なプロレス団体WWEがサウジアラビアで開催する大型イベントです。2018年から開催されており、毎年、世界中から集結したトップレスラーたちが、その卓越した技と熱い闘志を観客に披露しています。

2018年大会：衝撃とドラマの幕開け

2018年の大会は、サウジアラビアでのWWEイベントとしては2回目。当初はキング・ファハド国際スタジアムを予定していましたが、キングサウード大学スタジアムに変更となりました。同年10月に発生したジャマル・カショギ殺害事件の影響で開催が危ぶまれましたが、予定通り開催されました。

この大会を盛り上げたのは、なんと言っても、WWEユニバーサル王座を巡る戦いです。サマースラムでロマン・レインズがブロック・レスナーから王座を奪取。その後、フィン・ベイラーを破り初防衛に成功したものの、ブラウン・ストローマンがマネー・イン・ザ・バンクの権利を行使しようとしたことで、緊張感が高まりました。

ヘル・イン・ア・セルでのレインズとストローマンの試合は、レスナーの乱入によりノーコンテストに終わってしまいます。その後、トリプルスレットマッチでの王座決定戦が予定されていましたが、大会直前の10月22日、レインズが白血病の再発を公表、王座を返上するという衝撃の発表がありました。これにより、レスナーとストローマンによる王座決定戦が急遽組まれることになります。

さらに、WWEワールドカップという国別対抗戦も開催され、ロウとスマックダウンから選抜された8人のレスラーがトーナメント形式で激突しました。WWE王座では、AJスタイルズとダニエル・ブライアンの対戦が予定されていましたが、シェイン・マクマホンの介入により、スタイルズとサモア・ジョーの試合に変更となりました。また、トリプルHとショーン・マイケルズによるD-ジェネレーションXの復活や、ニューデイとザ・バーのスマックダウンタッグ選手権試合など、見どころ満載の大会となりました。

続く大会と進化

2018年以降も、クラウン・ジュエルは毎年開催され、規模を拡大し続けています。2019年、2021年、2022年、そして2023年と、それぞれの大会で新たなスーパースターが誕生し、伝説的な試合が数多く繰り広げられました。新型コロナウイルスの流行後も、サウジアラビアでの開催は継続され、世界中から注目を集めています。

まとめ

WWEクラウン・ジュエルは、サウジアラビアを舞台に繰り広げられる、世界最高峰のプロレスイベントです。王座を巡る激しい争奪戦や、新たなスターの誕生、そして予想外の展開など、多くのドラマが凝縮された大会となっています。今後の大会にも期待が高まります。

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